小さな博物館に行ったら、たまたまイベントが開催されていました。
展示場の中に、十二単を着た15センチ程の姫が隠されているのを見つけるというものです。
姫は7体いるらしく、全てを見つければ素敵な景品が貰えるとの事でした。
本来は対象が小学生以下みたいでしたが、
暇を弄んでいたので特別に挑戦させてもらいました。
「二つの展示部屋の中にいる」とエリアのヒントを教えてくれましたので、
トイレや玄関には姫はいない事は確定です。
最初の展示部屋に入場して1分、早速穴の底で姫を発見しました。
受付で博物館の見取り図と赤鉛筆を渡されており、
姫が隠されていた場所に印をします。
姫は紙製で薄っぺらく、穴の中に置いたと言うよりも、風で吹けて落ちた感がありました。
ぐるりと一周しましたが、一体しか発見出来ませんでしたので、二周目突入です。
展示品には目もくれず、ツボの脇やら台の下に貼ってあるのを発見し、
赤丸が増えていきました。
案内板の裏に貼り付けてあった事で、
三周目は消火器の台の裏やカーテンの裏、テーブルや台の下まで目を凝らします。
暗いガラス張りの展示品の中に、ひっそり置かれている姫で六体目となりました。
ここまでで、所要時間2時間です。
すっかりくたびれて佇んでいると、等身大の人形の着物の裾の間に、
最後の姫が挟まっているのが見えました。
ようやく7姫を見つけ、ゲッソリした表情で受付に行くと、
係の人が赤丸をチェックし、
「おめでとうございます!全部正解です!プレゼントは二択ですよ!」
と『お前、まだ帰ってへんだんかい』とでも言いたげな口調で称賛してくれました。
景品は「姫うちわ」か「姫シール」でしたが、迷わず「うちわ」をゲットし、
パタパタと扇ぎながら係に
「難しすぎません?」
と言いました。
「いやあ、景品も残り少ないですし」
「それにしたってイジワル問題すぎですわー」
「子供目線だとワリと簡単みたいなんですよ」
だそうです。
子供、恐るべし。