車検代車

投稿日:2014/11/09
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私の愛車は、購入して以来、一度も洗車や掃除をしていません。
汚れたら汚れっぱなしの野ざらしで、
自己発進では、蜘蛛の巣を除去しただけです。
定期点検の際に、見るに見かねた業者のサービスで、
水洗いをして貰っただけです。
それも通算で二回程度でしょうか。
そんな中、車検の時期がやってきてしまいました。
毎回の事ですが、業者には代車を用意して貰います。
何故か代車は、ステレオ部分がポッカリと抜けており、
穴を覗けば、パイプやコードが見える仕組みですが、
その代車が、年々スケールダウンしているのが気になる所です。
もしかしたら「コイツにはこの程度で」と
知らず知らず判断されているのかもしれません。
今回は銀色の大きめの軽でした。
ティッシュはこの隙間、
充電コードはこの空間を這わせて等と
車内をカスタマイズしていくのですが、
愛車とは勝手が違いますので、
毎回、鍵やらイヤホンやらが行方不明になります。
何よりも、汚されるのを予防する為か、
運転席のシートだけに、ナイロンのカバーが被せられているのですが、
そいつのせいで帯電するらしいのです。
車を降りてドアを触ればバチッ、店の扉を触ればバチッ。
これは決して冬の訪れを意味しているだけではないはずです。
その代車ですが、内装的に残念な様相ではありますが、
私が乗っている車よりずいぶんグレードの高いものです。
最近、車のCMと言えば勝手に止まるシステムを推しています。
前方の車を察知して、
近付いたら自動的にブレーキがかかるアレです。
代車にもこの機能が搭載されており、
赤信号で止まっている車にソロソロ近付いていったら、
「ピピピピピピ」と鳴り、何事かと最初は思ったものです。
T字路で止まって右から来た車を待っていた際に
鳴った時は思わず「いや、止まっているやん」と
突っ込みを入れてしまいました。
とはいえ、こういう機能が全ての車に搭載されたら、
運転する側はとても安心です。
何故なら私は過去3回ほどオカマを掘られた経験があります。
掘る側は大抵よそ見をしており、
その為私は人一倍後続車に対しても神経を尖らせています。
よそ見をする人の車が全て自動で止まれば、
ここまで神経を尖らす事もなくなるでしょう。
しかし、そんな日がくるのは果たしていつでしょうか。
ずいぶんと先の事に思いますが、
よそ見は今この瞬間も発生しているのです。
私は出来れば自動で止まる機能よりも、
車の後ろ部分が守られる装置を搭載して欲しいものです。
そんなことを思いながら今日で代車ともお別れです。
「ステレオ部分、何とかしてもらえよ」と、
最後の言葉を投げ掛けました。


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機種変更

投稿日:2014/11/03
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最近、色々ワケあってスマホを持つことになりました。
まず、携帯にはない様々な繊細さが私を襲います。
何をするにも恐る恐る、
まるで赤子を扱うように接している自分がいます。
防水ではない為、手汗をひどく気にかけねばなりません。
一作業で7回くらい手を拭う行為が入ります。
また落としてはならぬ、と言うプレッシャーが
私を更に汗ばませます。
カバーなどをあてがったり、
画面にキズを防ぐシートを貼ってみたり、
スマホは携帯に比べると、
何かしらと過保護にしなければなりません。
もちろん便利な部分もありますが、
操作の仕方などちょっとしたことで
つまづくことが多々あります。
謳い文句で言えば、「直感的な操作で説明書要らず」
と言ってるくせに、私の直感はことごとく拒否され、
全く前に進まないなどもあります。
製作者と私との根本的な頭脳の違いを
まざまざと見せられる瞬間です。
やたらとWi-Fiにつなげと言う目線の先に、
田舎と言う現実は入っていないんだろ?
と製作者に対する怒りも芽生えてきます。
写真を撮ればやたらと「友達に見せよ」と言ってきます。
「友達と繋がれ」と誘ってきます。
たぶんですが、そういうのを考えた人は、
「友達100人できるかな?」の歌を
忠実に実行したいんだろうな、と勘繰ってしまいます。
ちゃんと使う為の作業をしていると、
どんどんとバッテリーが減ってきます。
それは所謂、主人公がこれから戦いに行くのに、
色々装備して薬とかも持って、
さぁ行ってこい!と肩を叩かれた瞬間、
死亡するのと同じ事です。
いや、これからだろ?と。ここまで書いているとスマホの良さが全く出てきていません。
そんなに言うんなら、
何でスマホを持つんだ!と言う
怒号さえも飛んできそうです。
確かにそうです。
スマホに対して良いことがありません。
ただ私が唯一、スマホにして良かったと思うのは、
スマホを持った旨を友人に連絡した際、
スマホには「タップ」や「ピンチイン」と言う言葉があり、
「ピンチイン」はスマホを二本の指で拡げながら近づいていくという、とても卑猥なる操作です。
人前では間違っても「ピンチイン」などと口にしてはなりません。
と教えてもらった事です。
「ピンチイン」の操作をする際にだけ、
スマホで良かったなと思います。


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桟乃黒糞

投稿日:2014/10/31
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わが家のベランダに黒いモノが撒かれるようになって、
幾年月が流れた事でしょう。
ベランダの桟の部分に集中した、
1cm位の細いカサカサの物質です。
夏場が特に目立つので、
カタツムリかカエルのフンだろうと想像していました。
布団を干す場合は、ホウキで桟を掃いて、
濡らした雑巾で拭かねばなりません。
ですので、初夏から初秋の間の布団は、
グッショリタイプにならざるを得ませんでした。
同じアパートの住人達が、
管理会社にクレームを入れたのですが、
具体的な対策には届かなかったようです。
別の害虫関係でお世話になった人に、
ベランダの黒いフンについて尋ねられました。
その人曰く、蝙蝠のフンなんだそうです。
ある一室のベランダの桟の裏側を住家にしているらしく、
そこの一帯は真っ黒になる程のフンがされているんだとか。
そういえばいつの日にか、
ベランダの片隅に蝙蝠の死骸を発見した事がありました。
私は蝙蝠もフンも嫌ですが、それ以上に蚊が嫌です。
夏の日の眠りについた頃に、耳元で鳴る蚊の羽音ほど、
嫌な物はありません。
血眼になって蚊を見つけ出します。
蝙蝠は別名「蚊喰鳥」ですから、
蚊が減る方に魅力を感じてしまいました。
事実、蚊取り線香は秋という時期を過ぎたあたりから、
我が家では頻繁に登場する形となりました。
蝙蝠が活動する初夏〜初秋にかけては、
特に蚊取り線香を使用しなかったのです。
これはやはり蝙蝠の捕食が要因ではないかと思われます。
しかしながら蝙蝠が住み着くほどの蚊が、
我がマンションにたむろっているのかは、
いささか疑問に感じます。
カエルも頻繁に見かけますので、虫自体はよく発生する、
そういったポイントなのかもしれません。
ですが人間が住む事を考えればそれはそれで嫌な感じがします。
一番ベストな解決法としては、
蝙蝠が蚊を食べ、他の虫をカエルが食べ、
蝙蝠のフンを何か別の生き物が食べるようになれば、
見事な自然との共存が図れるような気がします。
「じゃあ、お前のとこのベランダの桟から、
何匹も蝙蝠が出動することになってもいいのか」
と聞かれたら絶対に嫌なので、
やはり何とかしてもらいたいな、と思うところであります。
ところで蝙蝠は秋から冬にかけてはどのように過ごしているのでしょうか。
住み家に冬眠という形なんでしょうか。
もし、桟の内側に住まわれるのを防ぐため、桟の入り口を
ガムテープか何かで塞いだとしたら、
果たして蝙蝠はどうなっていくのでしょうか。
そんな恐ろしい想像をしながら、今日も桟を覗いています。


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携帯三人

投稿日:2014/10/24
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仕事の合間に、携帯ショップへ行きました。
到着すると開店前で、若い男性が一人並んでいました。
すぐ時間になり扉が開き、私は二番手で入店しました。
入店すると目の前に、「新規購入」「MNP」「故障」等のパネルがあり、
用件を選んで押すと、順番待ちの紙が出る、
よく銀行にあるような機械が置かれてました。
私は、何かを買いたい訳でも無く、
自力で調べても解らなかった二つの疑問を聞きたかっただけでしたが、
「質問」や「Q&A」的な選択肢は無く、途方に暮れていました。
用紙を取る前に呼ばれたので、そそくさと案内された一番手の右側に着席しました。
そのすぐ後に、三番目の男性がやってきて、私の右側に座りました。
一番手は真面目な感じの方で、小声でボソボソと喋っていました。
盗み聞くと、アイフォン6の操作方法を尋ねてます。
すぐに解決して、待ち時間以下の滞在時間で帰っていきました。
対して三番手は、キャップを後ろに被り、舌っ足らずな大声で喋ります。
椅子に浅く尻を乗せて、馬鹿っぽさ満点でした。
携帯を無くしたらしく、その変わりを求めていました。
アイフォン6を所望しましたが、在庫が無いと聞くと、
手元に電話が無いので、すぐに取り寄せて欲しいと哀願します。
明日以降になると聞くと、「旧型のアイフォンでもええ」とか「別の店も調べて」と依頼しました。
結局、市内の系列店に在庫は無く、
ただ家電ショップにあるのが解りました。
そのショップでは、新規購入になるか機種変更になるかは、行かないと解らない状態だけれども、
とりあえず取り置きして貰って今から行く方向で結論が出ました。
やれやれと見ていると、
「あのさースマホってさーアイフォン以外にあんの?」と、更に質問をぶつけ出しました。
店員はパンフレットを広げて、様々な機種を紹介します。
「あのさーアイフォンと結局さー何が違うん?」
「アンドロイドが」とか「防水が」とか「おサイフケータイが」と説明されるのを、
ポカーンと聞いて、
「ふーん、そっか」と頷きました。
私の方は二つの質問が、納得出来たり出来なかったりで終了したので、
帰る事にしました。
よく考えると、開店早々から一番手・二番手・三番手と、
全く売上にならない客が続いた状態です。
四番手以降に期待をしつつ、お礼を言って扉をでました。
「あのさーアンドロって、そもそも何なん?」
三番手は長丁場になりそうでした。


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分別家族

投稿日:2014/10/13
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公園の駐車場に車を停めて、お昼ご飯を食べてました。
その公園は、車から降りて少し歩けばリアス式の海が眼下に見えます。
私が停めた所は、端っこで海は見えませんが、車の通りも少なく、他には屋根のある休憩所みたいな所で、カップルが仲良く弁当を食べてるだけの静かな環境です。
更に言えば、暑くも無く寒くも無く、誠に快適に食事を楽しんでいました。
そんな中、私から四台分空いたスペースに一台の車が入ってきました。
黒い大きな車でした。
扉が開いて、わらわらと九人の男女が出てきます。
大人が四人と子供が五人で、辺りは瞬く間に騒がしくなりました。
子供はワーキャーと走り回り、大人は宥めすかしつつの記念撮影です。
おそらくですが、仲良し二家族での旅行って感じでした。
運転席の男は二列目と三列目に頭を突っ込んで、足元のゴミを袋にまとめていました。
一人の子供が「喉が渇いた」と叫び、「私も」「僕も」と呼応します。
休憩所近くにいた母親が、ゴミ片付けの父親にジュース渡す様に指示しました。
父親は「どこや、どこにあるって言うんや」と、ぶつくさ言いながらも見付けて手渡しました。
それにしても、車内のゴミ片付けは長引いています。
やがて子供らは、飲み終えたペットボトルを蹴って遊びだし、
駐車場にはポコンポコンと力の抜ける音が響きました。
父親が「コラーッゴミはこの袋へ入れろ」と、ほぼ満タンになった大きな袋を差し出し、
めいめいがペットボトルを放り込みました。
袋の口を結んだ父親は、やっと景色を見に行きましたが、
他の全員は飽きた為か、すぐに帰る流れとなりました。
「次は○○と○○君が前で、○○は後ろの約束やろ」等と、オリジナルなローカルルールを駆使して全員を乗り込ませて、やがてブォンと旅立ちました。
カップルは、いつの間にかいなくなってました。
私も食べ終えたので、去ろうとした時に、
何やら目に止まりました。
さっきのゴミ袋です。
黒い車が停めてあった影の植木の中に、ドサッと無造作に置かれてました。
見に行くと上の方に、ベコベコのペットボトルが五本入っていました。
間違いありません。
それまでは「お父さん、頑張って」と思ってましたが、
「あの奈良ナンバーの馬鹿家族、海に落ちればいいのに」に変わりました。
仕方なくゴミを乗せ、近場のコンビニに行きました。
理由を言い、お願いして捨てましたが、
それ以来、分別をする度に、あの二家族に不幸が訪れる事を願っている自分が怖いです。


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携帯店舗

投稿日:2014/10/05
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先日、携帯のサブディスプレイが壊れた為、
修理の依頼をしに携帯ショップへ行きました。
時刻は閉店時間の1時間前でした。
行った時にすでに何人かのお客さんがおり、
待ってる間も10分おきくらいに人がやってきます。
待ってる間は暇をもて余すわけで、
必然的に展示してある商品を興味もないのに見る形となります。
今はスマホが主流ですので、
何台かのスマホが触ってくれと言わんばかりに
展示されていました。
私はガラケーユーザーですので、
まず触り方がよく分かっていません。
おそるおそる手に取り、
画面にタッチした時に思いました。
「皆はどの指でスマホを触っているのだろう」
街中で見かける人の仕草を思い出すと、
たぶん親指で操作をしているように思います。
私はガラケーなので、
ガラケーの操作の範囲と言うのが染み付いています。
そう、親指の範囲です。
大体手のひらに楽に収まり、
親指も滅多に「一番伸ばす」と言うことはありません。
しかし、スマホって大きいですので、
親指だけではままならないと思います。
そうすると片方の手が導入される訳です。
と言うことはスマホに係りっきりになるわけです。
嫌になったりしないんでしょうか。
携帯なんかは、例えばよみものを作成する際、
長く接する事になります。
途中で指は疲れ、目も疲れ、
後半は早く解放されたくて仕方ありません。
スマホは携帯より大きく、なおかつ両手が必要になるのに、
皆さん何かしらと触っているのが、
とても不思議でなりません。
親指の視点からも同様の意見が寄せられるように思います。
そんな事を思いながら順番が呼ばれ、カウンターに赴きました。
両隣は何かしらの手続きをしています。
しかし内容はスマホと言うのが分かります。
たぶん、今待っている人も、
これから店に入ってくる人も、
スマホ関連の用事で来るのでしょう。
私が「サブディスプレイ」と言った時、
一瞬店内が止まったように思いました。
親指の範囲とか、そんな事を考えている私は、
いつまで経ってもスマホなんか扱えないんでしょう。ちなみにもし修理にお金が結構かかるようなら、
機種変更を予定しています。
ガラケーです。


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私服装着

投稿日:2014/09/08
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私服の時は、ほぼチェーンウォレットを付けていますが、決してオシャレではありません。
一人で単館の映画館に行くのが、マイブームの頃がありました。
二本立てや三本立てを見るのですが、
アカデミー系とカンヌ系で言うならばカンヌ系の暗い洋画を見続けるのです。
長時間の着席で腰や尻は悲鳴をあげますので、
空席を幸いな事に行儀悪い座り方で過ごします。
ある日、いつもの如く二本立てか三本立てを見終えて、
いつもの如くごっちゃになったストーリーを解きほぐししつつ駅に到着し、
切符を買おうとすると、尻ポケットの財布がありません。
慌てふためいて、来た道を下を向いて散策しつつ引き返しましたが、
どこにも財布は無く映画館まで戻ってきてしいました。
再度、駅までを時間をかけて捜しましたが、財布は見当たりません。
泣く思いで映画館に戻り、入口のモギリ係に財布を見かけなかったかと尋ねましたが、
汚らしい格好の為か、タダで映画を見ようと思われたのか、
けんもほろろな扱いを受けました。
何とか上役を呼んでもらい、
「自分は貧乏でこんな格好をしているが、さっきまで客として座っていた。それは真ん中らへんの席で前は空いてた。見た映画の内容はごっちゃになってはいるが、間違いなく見た。駅で財布の紛失に気づいたが、この中が怪しいんで捜させてくれ。」といった内容を説明したのですが、
あいにく上映中につき中を捜す事は不可能と告げられました。
終了時間にまた来る事にして、駅の交番へ届けを出し、
ウロウロと地面を見て時間になったので映画館に戻り突入しましたが、席に財布はありませんでした。
失望していると、たまたま私が座っていた席の後ろに座った老夫婦が届けてくれました。
立会いの元、中身の確認をします。
・ボーリング無料券
・免許証
・各種カード
・現金350円
無事に証明されましたが、それ以来チェーンウォレットを装着しています。
ウォレットチェーンが正しいのかは解りません。


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台風襲来

投稿日:2014/08/14
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台風が来ていて家から一歩も出られなかった時、
ニュースで台風情報を聞きながらゴロゴロしていました。
家の中にはベランダ等に置いておいた、
洗濯バサミや干しておいた玉ねぎなどを避難させており、
いつもよりスペースが狭くなっています。
次第にウトウトしてきて、私はいつの間にか眠りにつきました。
寝ている途中、一度玉ねぎに足が当たったので起きて、
玉ねぎに足が当たらないように注意しながら寝ていたら、
どうもおかしな筋肉を使ったらしく、
起きたら右の尻が釣ったように痛くなっていました。
「やっちまったなぁ・・」と思いながら過ごしていましたが、
痛みはどんどん増していきます。
台風も過ぎ去り、雨も収まってきた頃、
私の尻には別の台風がやってきた訳です。
このままでは日常生活に支障をきたす、と、
粘着度の高い湿布を尻に貼りつけました。
ここで私の尻を紹介したいと思います。
尻の形自体は一般的なそれと何ら変わりはありませんが、
なぜか尻に毛が生えているのです。
陰毛のようなものではなく、足や腕などに生えているものと同じで、
足の毛が延長して尻にも生えている、といった形となっています。
一体何を守ろうとしているのかは分かりませんが、
今まで尻に毛が生えている事で何か不都合なことは特にありませんでした。
しかしながらここにきて、この毛が私の思いを阻んでいくのです。
尻に湿布を貼り付けるのですが、毛でコーティングされているため、
全くと言っていいほど貼りつかないのです。
ギューギュー押して、何となく貼れたかな?と思うのですが、
歩くとポトリと下に落ちてしまいます。
痛みはどんどん増していきます。
腹が立った私は風呂場に行き、意を決して尻毛の除去を試みました。
今までに剃った事のない所、ましてや見えない尻を剃るのは、
とてもやっかいでしたが、何とか湿布1枚分くらいの毛を刈り取りました。
意気揚々と風呂から出、湿布を貼ろうとしたのですが、
痛い部分と剃った部分が微妙に違うことが判明しました。
「剃り損」という言葉が頭に浮かびましたが、
打ち消すように刈り取った部分に湿布を貼りました。
今度はさっきよりもきちんと貼り付き、「良かった」と思っていたのですが、
一回寝がえりを打ったら湿布は尻からはがれてしまいました。
またしても「剃り損」という言葉が浮かびましたが、
打ち消すように眠りにつきました。
翌日、尻の痛みは幾分解消され、台風は過ぎ去ったように思ったのですが、
その日から尻がカミソリ負けをし、プツプツと炎症を起こしています。
私の尻台風はまだまだ猛威をふるっているように思えました。


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基礎工事

投稿日:2014/07/30
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家を作るのは、人も動物も昆虫の類も大変です。
人であればたくさんのお金が必要となります。
ドラゴンボールのホイポイカプセルみたいに、
ポイと放ってできるわけではなく、
土地探しやら建築先探しやら色々大変です。
動物で言えば、燕は外敵から守れそうな所を見つくろい、
何往復もして巣を作ります。
カラスだってそうです。
我が家の物干しにかかっていたハンガーを狙われたこともあります。
たくさんの働き蜂が巣を作り、たくさんの働き蟻が巣を作り、
みな、自分の家の為に一所懸命に頑張っています。
しかし立地場所を見誤ると、切ない結果に陥ることがあります。
人で言えば、もし購入した土地の場所は良くても、
近隣住民にやっかいな人がいれば、
「この家に住むことは果たして正解なのか・・」とも考えてしまいます。
どこに家を作るのか、というのは何も人だけの話ではありません。
つい先日から、私の車にどうやらクモが住み着いたようです。
毎朝、車に乗る際にそのクモが作ろうとしていた巣の、
最初の1本を断ち切って乗り込む事が日課になりました。
クモは初めのころは運転席付近に巣を作りたがって、
ハンドルからシートベルト、ウインカーからドアの持ち手部分、
さまざまな場所に1本つなげていましたが、
いつも1本の段階で私にあっけなく見つかり、
あっけなく破壊をされていたのです。
クモは考えたらしく、場所を移動しました。
今度は後部座席に巣を作ろうと画策していました。
しかしながら、私は後部座席にもいくつか荷物を出し入れしているので、
ここでもあっけなく破壊をされてしまいます。
今までで1本以上の巣を見たことはなく、
人で言えば、基礎を作ろうと着手した段階で破壊されるので、
クモ自身も「ここは家を作る場所ではない」と気付けばいいものの、
どうにかこの獲物の少なそうな車内で夢のマイホームをたくらんでいるのです。
私としても毎朝、このクモの巣との戦いに良い思いはしていませんでした。
とある日、車内で昼食を取っていると、ダッシュボードの付近に
キラッと光る一筋の糸を発見しました。
そしてその糸の先には、我が車を夢のマイホームにしたがる当本人がぶらさがっています。
「これは確実に駆除せねばならない」
私は日々のコイツとの格闘に思いを馳せつつ、クモに打ちおろしの一発を加えました。
クモは切れた糸と共に下にあった荷物の入った段ボールへ消えていってしまいました。
昼食を中断し、段ボール内の荷物を全部のけ、
「今度こそは!」との思いで底を見るとクモはあっけなく動かなくなっていました。
私は心の中で言いました。
「クモ、今度クモになった時には、巣を作る場所を必ず考えるんだぞ」
夢のマイホームは夢のまま、何て切ない世の中でしょう。
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体験怪談

投稿日:2014/07/28
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夏と言えば怪談です。
今日はひとつ、私が昨日体験した怪談話を聞いて下さい。

休日のショッピングセンターには沢山の人がいました。
皆、一体何をしているのか分からないのですが、
一様にアッチに行ったりコッチに行ったり、
ウロウロウロウロしています。
家族連れ、カップル、友達同士、一人。
さまざまな人間模様が垣間見れます。
子供はとりあえず走り回ります。
学生の友達同士は似たような格好をし、
とりあえず闊歩します。
カップルは一応目的があるのか、
購入の意思を感じさせるブラつき具合です。
年を召した方々は、とりあえずソファーに座り、
とりあえず会話に勤しみます。
私は訪問先に行く前の時間潰しで訪れており、
仕事着なので何の目的でショッピングセンターにいるのか、
一番分からない人種なのかもしれません。
そう思いながら約束の時間まで人を観察しつつ、
次回の「よみもの」を作っていたら、
不思議な出来事が起こりました。
画面に目をあまり落とさず、
周りをキョロキョロしながら文章を作り、
ふと画面に目をやると、

『お粥とスープは作ってあります。』

という文章が、
何故か3回も続けて書かれていました。

お粥とスープは作ってあります。
お粥とスープは作ってあります。
お粥とスープは作ってあります。

私はもちろん、そんな文章を入れた記憶はありません。
変換予測にも『お粥』や『スープ』は出てきていません。
一体なぜ? 一体誰が?
どうやって?
ちなみに私はガラケーですので、
遠隔操作やウィルスなどとは無縁の状態です。
そして一番の恐ろしさは、
お粥とスープと言う、
何故か汁気の多い2つをチョイスしているということです。
さて皆さん、真夏の暑さもこれで少し和らいだのではないでしょうか。

ヒュードロドロドロ。


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