携帯にしゃべっているCMをよく見ます。
色々聞いたりすると、携帯が教えてくれるそうです。
そういった機能ができる携帯ではないので、
その便利さや良さなどは全く分からないのですが、
ぼんやり思い浮かんだのはドラえもんです。
のび太が事あるごとに泣きつき、ドラえもんの力を欲するように、
現代の人たちも携帯にドラえもん的な部分を求めているのでしょうか。
ただ、ドラえもんの良いところは、実体があるということです。
そこにいてくれるので大慌てで走って助けを求めても、
ビジュアル的には何ら問題はありませんが、
携帯となるとその様は「一人」という事になります。
一人で「伊勢神宮に行きたい」などと携帯に話しかけても、
周りから見たら「ほな行ってこいや」となってしまわないだろうか。
そして、どのくらいの音量で言えば携帯は答えてくれるのだろうか。
小さい声で「伊勢神宮に行きたい、どうしたらいい?」と言っても、
声が届かなければ結構な音量でその台詞を言わなくてはいけない。
そうする勇気が果たして自分に沸いてくるだろうか。
携帯の素晴らしい気配りにより、
「外宮から行くのが通常ルートです」と言われ、
外宮を参拝し、内宮に行くと「伊勢うどんが名物です」
「いや、今は要らんよ」
「では、はんぺんはどうですか?」
「いや、さっき昼飯喰ったばっかりやで、ホント要らんよ」
「私のオススメでは、きゅうりの一本漬けなんかもあるんですよ」
「ほやで! 言うてるやん、要らんって! 何やねん!」
「あなたの事を思って、提案してみたんです・・・ごめんなさい」
「いや、俺もキツく言い過ぎたわ、ごめんな」
「いいんです、役に立てることが私の生きがいです」
「ありがとう、ほな、参拝してからきゅうり食べよかな!」
「はいっっっ!!」
そのうち、携帯と言う名前のロボットがそばにいる時代がくるかもしれませんね。