知りませんでしたが、
ヤフーや楽天などのネットオークションでは、
様々な商品が取引されています。
私から見たらお金を貰っても必要の無いゴミでも、
欲する人からすれば、そのゴミは宝物となり、
びっくりする高値で買われたりもするのです。
仕組みを調べると出品するのに手数料がかかり、
取引成立すると更に手数料がかかるみたいです。
これなら胴元はショバ代として確実に儲かるシステムで、
時代劇での鉄火場の主を彷彿とさせなくもありません。
ヤフーの方しか解りませんが、
実際に参加する場合には商品そのものよりも、
出品者の評価が気になります。
過去に取引した人々が、「コイツはこんな奴です」と評価をしあうのですが、
情報と違う品物を送ったり落札してキャンセルしたりすると、
悪い評価をされてしまいます。
悪い評価の場合は、ほぼお互いが悪いをつけているのが、
ある意味、仲良く感じられました。
普通にしていれば、「普通」ではなく「良い」になるみたいなので、
通信簿だと「1」と「5」の評価だけとなり、
人間的に非常に揺れ幅の広い人達の集まりとも言えます。
その人を判断する材料になる評価は基本的にずっと残りますし、
品物によっては、評価が「マイナスの人」や
「無い人」は入札すら出来ないのもありました。
目に見えない取引と言うのは基本的にバクチの要素があります。
しかも選ぶ基準の評価が「1」か「5」なれば、
どのあたりまでが「5」でどのあたりから「1」に傾くのかよく見えません。
例えば喫茶店でパフェを注文したとして、
厨房内で上に乗っているイチゴが落下しても素知らぬ顔で元に戻し、
素知らぬ顔で「お待たせしました」と運ぶのと、
テーブルまで持ってきて置こうとした時にイチゴが落下し、
「すいません」といいながらも普通に元に戻して去るのと、
どちらも同じ過ちを犯しているにも関わらず、
評価としては最初が「5」で最後が「1」となるわけですから、
もののけ姫で言うところの「曇りなき眼で見定め、決める」くらいしか
私たちの選択肢はないわけです。
そんな訳で目を皿のようにして見定め落札し、ひとつの取引を終えました。
何てことなくスムーズに商品が届き、出品者から私に
「非常に良い落札者です」との評価をもらいました。
もちろん、普通にしていただけですのでここのシステムですと
当たり前のように非常に良いとなるわけですが、
見ず知らずの人に「非常に良い」と言われると
若干嬉しい気持ちになるのは何でなんでしょうか。
褒められたい病でしょうか。