ニベアの凄さをご存知なんでしょうか?
肌荒れ対策に、部屋の中だけでは無く
移動中の車にまでもクリームを積んで生活しています。
天然成分を謳い文句にしているのやら、
尿素を配合してるのやら、
皮膚科で処方されたのやら、
生まれてこのかた、色々なクリームを使用してきましたが、
ここ最近のランキング一位はニベアとなっています。
私に関しての難しい所は大抵の人が気にする指先だけ潤っても駄目で、
下顎から首の一帯をも保湿されねばなりません。
なぜならそこら辺りのかさつきが、手に負えないからです。
朝起きると、枕や着ていたTシャツの首が血だらけになっていました。
最初は小人か妖精の仕業と思ってましたが、
自分の爪に黒いのが付着していたので、
自らの欲求で掻きむしってるのだと気付いた次第です。
手袋をしたり深爪をしたりと、何とか皮膚への負担を減らす努力をしましたが、
手袋は寝ている間に外し、深爪はただ痛いだけと
いずれも満足できる程の効果的な対策ではありませんでした。
『このままでは手を縛り付けて寝るしか無い』と
考えていたあの日、ニベアに出会ったのです。
昔ながらの青い缶。
と言いましても青い缶のニベアは初めて見たのですが、
その缶を開けると銀紙でお菓子っぽく蓋をされています。
銀紙に包まれていると、なぜかそれだけで良さそうな気にさせられます。
他、銀紙に包まれているものと言えばホームランバーしか出てきませんが。
その銀紙を少しだけ開けて、白いクリームを取り塗り込めば、
ベタベタからやがてシットリへと変化していきます。
顔にも張り切って塗るのですが、
顔は結構な時間テカテカとクリーム塗ったぜ感を出していますが、
下顎から首にかけての一帯は、
砂地に水が染み込むようにあっという間にクリームは浸透されていきます。
シットリしつつも「まだいけます」と言われているかのようです。
そこで私は風呂上がりに一塗り、寝る前に一塗りと、
顎首ラインに対しては厚待遇を決め込みました。
それから数日、私の爪には黒ではなく肌色の何かがめり込んでいます。
流血騒ぎはどうやらおさまったようです。