吟遊詩人

投稿日:2011/01/23
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吟遊詩人に会いました。
博多に遊びにきていた私は屋台街を探してウロウロしていました。
繁華街にある小さな公園のベンチに腰掛けてポロポロンとハープの様な楽器を弾いている人がいました。屋台街の場所を聞こうと彼女に話しかけました。
どうして彼女が吟遊詩人かというと、「アナタは何をしている方ですか?」と聞いたら、本人が「私は吟遊詩人です」と言っていたからです。
ふわりと微笑む彼女が霞んで見えた瞬間でした。
屋台街の場所はいまいちというか全く分からない説明でしたが、せっかくなので楽器を触らせてもらいました。
薄暗い小さな公園にずっと住み続けている妖精のような彼女。
吟遊詩人という道を選んだ彼女。
そして吟遊詩人が何をする人なのか未だもってわかっていない私。
世の中には色んな職業があるんだなと思いました。
お礼を言い、屋台街を探しに向かった私が振り向くと、吟遊詩人はいつまでも楽器の私に触れた部分を拭ってました。







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