梅谷雅代
投稿日:2011/04/18小学校三年の時に、隣のクラスの担任が新任の小柄な女性でした。
梅谷という名前で『梅さん』と呼ばれてました。
可愛いげの無い口達者な生徒が多かったせいか、梅さんはよくキレてました。
着任早々、授業中にふざけていた生徒に対して持っていたチョークをスパッと投げつけました。
でこに命中。
「スゲースゲー」とやんやの喝采。
その出来事以降「梅さんビーム」という遊びが私のクラスでも流行りました。
四年生になり私の担任が梅さんになりました。
男子と女子、男子と男子、女子と女子などとても喧嘩の多い問題クラスでした。
ある日、学級会の時に「先生は職員室にいますから、君達で何でも良いから話しあいをしなさい」という難題を梅さんから突き付けられました。
麻矢が凶暴で困るとか真理が給食のパンを机に隠してカビが繁殖等の議題候補が提示されました。
ただの悪口でどう議論して良いのやら、途方に暮れました。
結局「梅さんは何故結婚出来ないのか」に決まりました。
男子からも女子からもてんでに「怖い・目付きが悪い・背が足らない・給料が安い・スカートを履かない」色々な意見が出ました。初めてクラスが一体感を持ちました。
梅さんが帰ってきてニコニコして皆で仲良く何を話していたのか聞きました。
その後、クラス全員ビンタされました。
梅さんお元気ですか?
結婚しましたか?
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