駅弁刑事

投稿日:2011/04/03
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ドラマを観ることはあまりありませんが、たまにサスペンスドラマは観ることがあります。
観た中で、こいつは面白いと思ったのは「駅弁刑事」でした。
まず、設定から頭一つ抜け出ています。 素人では駅弁と刑事は結びつけれません。
刑事はこよなく駅弁を愛しています。 課長が出前のざるそばを食べている横でどこで調達してきたのか駅弁を食べています。
事件が発生して他の刑事達がダッシュで現場に向かおうとする時も、駅弁を大事にしまう余裕さえありました。
そして何故か事件に駅弁は絡んでくるのです。そして犯人逮捕のカギは、そう駅弁なのです。
「被害者の胃の内容物が何々、えび、里芋、たまご、・・・ん!?これは!!あの駅弁しかない!そして犯人はあの人に違いない!!」
えーーーーーーーー!
こんなにも駅弁にスポットを当てて物語を組み立てられること、そう簡単にはできません。
これがプロの技というべきでしょうか、私でしたら例えオファーがきても
タイトルで断ってしまうかもしれないのに、シリーズ化していることがすごいです。
サスペンスといえば刑事だけではなく、女医や旅館の女将、家政婦など色んな人がなぜか謎解きに挑戦しています。
仕事以外で事件を追う人たちは、きっと趣味なのでしょう。 素晴らしい熱意です。
仕事そっちのけなのが許されるところも素晴らしいポイントです。
そういえば観ている側も、女将のくせに仕事もせず捜査に没頭する姿に
「あぁいいなぁ、好きなことが好きなだけできて・・・」という理想図を見出しているのかもしれません。
そしてサスペンスと言えば犯人を崖っぷちに追い詰めるというところ。
画的な関係ではありますが、少しマンネリ化してしまいます。
私としては、たとえばラーメン屋で犯人を追いつめ謎解きを話す刑事と、それを見つめるラーメンをすするにすすれない客。
麺が茹であがっているのを分かりつつも、湯切りできずに成り行きを見つめる店長。
そしてラーメンを持ち上げていた割り箸をふるえながら落として泣いて謝罪する犯人。
そういった終着駅を観て見たいものです。







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