夏進化論
投稿日:2011/06/27朝、窓から子供の話し声が聞こえてきました。
「お母さーんお母さーん!」
「何?」
「……になっとるー!」
「……しなさい」
「嫌やー!」
「………」
バタバタと走り回る音がします。朝っぱらから元気やなあと思いつつこちらは布団に滞在し続けました。
しばらくして又
「お母さーんお母さーん!」
「何なのよもう!」
「…がサナギになってんのよー!それでなー突っついたらなー汁がでてきたのー!」
「……なさい!」
「嫌やー!」
「………」
自分が子供の時より最近は確実に暑さが増しとるよなあ、30度超えたら大騒ぎで35度なんて、夏休み中に一回あるかないか位やったと思うんやけどなあっと考えつつ扇風機を回しました。
こんだけ暑い中で成長した子供は自分の世代よりも暑さに対応する何らかの進化を遂げるんやろうと思われます。
大あくびをしていると又声がしました。
「お父さーんお父さーん!」
「……ん?」
「あのねー水鉄砲にねー!」
「……ん?」
「氷入れて欲しいんー!」
「……よ」
「嫌やー!」
「……よ」
「あーんあーん氷ー氷ー!」
子供が泣き出した所で遂にお母さん登場です。
ピシャッ!「いい加減にしなさい!!」
「あーーーん!」
『最近の若い者』に接している『最近の古い者』も進化しているのでしょう。