俳句少女
投稿日:2012/01/26全国各地で「地域興しの為」と称して、ゆるキャラが産み出されています。
「ひこニャン」の経済効果がざっと300億円という事実を耳にして、目の色を欲望色に変えて取り組んでる模様です。
三重県の伊賀での「ゆるキャラ作戦」がテレビで放送されてました。
いままでは「イガグリ夫」が、ちょっとメタボな子供忍者の設定で活動してました。
そこへ新キャラを投入してからのあれやこれやの番組でした。
新キャラは「はいくちゃん」という、俳句好きな女の子の設定です。市内の小学生からの応募から選ばれたそうです。
その「はいくちゃん」ですが、知名度は仕方ないとしても全く人気がありません。子供が怖がって泣いてます。
大人の私が見ても、カッポリと空いた口の奥、喉チンコ部分の薄い布の向こうに、中身の人の顔があるのが丸わかりです。感性の強い子供は、敏感に中の人の「やってられるか感」を感じ取って泣くのでしょう。
番組では対策案を「まえだまえだ」と会議します。小さい方のまえだの『そもそも何で俳句なん?』との発言をヒントにして「はいくちゃん」は、新たに俳句を作る設定を組入れました。
イベントでお題を貰って即興俳句を披露するのです。
これが大当りして人気も出てきますが、俳句は二人のオバサンが会場の裏で考えて、トランシーバーで「はいくちゃん」に教えるシステムでした。
あるイベント中にトランシーバーの故障が発生します。
お題は「水着」でした。快調にサラサラと『プールにて色んな水着』まで書いていた「はいくちゃん」の手が止まり、頭を抱えて困ってしまいました。
会場はざわつき、俳句おばさん達はトランシーバーをガチャガチャやってます。
すると「はいくちゃん」は自力で『きれいだな』を捻り出して俳句を完成させていました。
会場からは拍手、関係者らも一安心、そして今後の更なる飛躍を誓いあう流れで番組は終わりました。
最期に私から「はいくちゃん」に『下の句は笑い声でカバー可能』の格言をプレゼントしたいと思います。
「古池や蛙飛び込むウフフフフ」
「五月雨を集めて速しエヘヘヘヘ」
「痩せ蛙負けるな一茶アッハッハ」