老婆芸術
投稿日:2012/10/01派手な服を着たお婆さんをテレビで見ました。
芸術家だそうです。
3m×3m程の大きなキャンバスに絵を描いていました。
まず、カネゴンに似ているキャラクターを青でしたためます。
そのカネゴンを中心にして、全体を色で埋めていくみたいです。
下絵は無しのいきなりの筆で、丸やトゲを気ままに描くスタイル、
まさに頭の中のイメージをキャンバスにぶつけているのでしょう。
昔、このお婆さんの美術館に行った事があります。
存在も何も知らず、旅の途中でフラッと立ち寄りました。
入口のモニュメントは、おそらく植物を表していたのでしょうが、
表面の点々が多いのやら、でかいのやらで気持ち悪さ満載でした。
お婆さんの仕事部屋の形の展示部屋もありました。
壁紙はピンクに黒の点々、壁にでかい鏡が四方に張り付けられていました。
箪笥の引き出しが半開きになって、そこからムーミンのニョロニョロみたいなのが無数に飛び出していました。
閲覧する人間は、鏡に映った自分を含めてそれらを見せられるのです。
まあ、とにかく気持ち悪いのですが、気持ち悪さで認められた人なのでしょう、
気持ち悪さは止まる所を知らない感じでした。
テレビではお婆さんの歴史も知る事が出来ました。
若い時の作品に、ソファにニョロニョロがくっついてるのが紹介されていました。
ニョロニョロは男性器を現してるんだそうです。
さて、キャンバス作製も着々と進行中です。
お婆さんは助手の女性に「○○さん、細いの」と言うと、○○さんは
「はい」と細い筆を手渡します。
そしてカネゴンを青で塗り潰しました。
○○さんが「消しちゃうんですか?」と慌てて尋ねると、
「気に入らないから」と答えます。
男性の助手は名前すら覚えてもらって無い様子で、終始「おにーちゃん」呼ばわりでした。
やたら悲観的な台詞が口癖のお婆さんは、
画商から「南瓜と犬の絵が高く売れる」と聞いて目を輝かせてました。
カネゴンを塗り潰したのは、それでなのかも知れません。
「ライバルはピカソとウォホールなのよ」と言ってました。
長生きして欲しいです。