津白餅君

投稿日:2012/12/29
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津の街中を歩いていると、前方にゆるキャラを発見しました。
前にも会ったことがあるのですが、
確か名前は「シロモチ」だったような気がします。
サンタの格好の若い人に連れられて、
建物の中に入って行きましたが、
こうやって遠巻きに見ると、ゆるいキャラと言いつつも怖い要素があります。
まず、非日常な空間に私たちを誘います。
そもそもキャラなので、実際には存在しない生体となるわけで、
例え中身が人間だとしても、普通に道をウロウロしていると、
ほんの少しだけドラえもんの世界を感じてしまいます。
そして結構でかい、というのも恐ろしさを感じるポイントではないでしょうか。
小さくても、それはそれで怖かったりしますが、
近づくとでかいというのは、海の中で泳いでいると亀に遭遇するといった、
一種の危機感を感じてしまいます。
そして誰かが介添え的にそばにいると、ちょっとだけ安心をしますが、
時々単体でウロウロしている時があります。
そういった時はなぜか「大丈夫か?!」とハラハラしてしまう自分がいます。
別に彼らが突如走ったり、転んだり、追いかけてきたり、
そういう事はないのですが、何となく「バレる」という不安感を感じてしまいます。
カツラをかぶっている人と、それを知っている人がセットになっていると、
何か自分がカツラを匂わせてしまう様な発言をしてしまったとしても、
それを知っている人がさりげなくフォローを入れてくれるような、
そういった安心感が単体でウロウロする彼らにはないからでしょう。
そんな訳で、ゆるキャラを従えた若いサンタの兄さんに、
「今日だけのイベントでカフェやっているんで是非来て下さい」と言われましたが、
「いや、あのシロモチ君が怖いんで」
と、誘った側がゴリ押しできない断り文句を述べて去りました。
シロモチ君が心なしか傷ついた顔をしていたように見えたのは、
私の幻だったのでしょうか。


カテゴリ:出会い