給食当番

投稿日:2012/03/24
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平成33年に三重で国体が開催されるそうです。
少なくとも、私の生活圏ではまだ何の盛り上がりも感じられてません。
小学5年の時に隣のクラスの担任がアマレスの選手でした。
仮に名前を橋本先生とします。
生徒からは「はしもっつぁん」と呼ばれてたと思って下さい。
橋本先生はその年の国体に、出場だか補欠だかに選出されていました。
「アマレスはプロレスより弱い」程度の認識だった私は、「はしもっつぁんは谷津嘉章以下」と決めつけ、何の興味も持てませんでした。
4時限目が終わると、給食当番は給食室へ給食を取りに行きます。
そして、昼休み前には器を返しに行く段取りです。
その日は当番だった私が給食室へ返しに行きました。
一足先に返した隣のクラスの女子とすれ違いました。
女子の一人が泣いてました。
びっくりした私は、肩を抱えて慰めている横の女子に「何故ソイツは泣いているのか、嫌いなモノが出たのか」と尋ねます。
すると泣いている女子が
「違うわ!はしもっつぁんが可哀相なんやわ!」と答え階段を駆け上がってしまいした。
気になった私は隣クラスの友達に理由を聞きに行きます。
友達は
「はしもっつぁんが減量しとるもんで給食が食べにくくてしゃあないんやわ」
と教えてくれました。
国体の体重制限の為に、フルーツにヨーグルトをかけたみたいな変なのしか食べてないらしいのです。
「女子を中心に応援ムードで、おかわりがしにくくてしょうがない」と別のデブの友達も愚痴っています。
女子の中には「はしもっつぁんが食べないなら私も」って残す奴が続出してるんだとか。
それを聞いた私は給食室へ戻り「隣のクラスはどうせ残すんやから明日のプリンをコッチへ」と給食のおばちゃんらに訴えましたが、
担任+はしもっつぁんのタッグに呼び出されてこっぴどく怒られました。
お気をつけ下さい、9年後です。


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