私主人公

投稿日:2012/04/13
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iPhoneのアプリにうまい棒の育成ゲームがあるみたいです。
コーンの種をまくと、うまい棒が畑から生えてきて、
出荷をしていけばうまい棒図鑑を作れたり、
壁紙がもらえたりするそうです。
それが結構人気らしいです。
もちろん、私はやったことも見たこともありません。
そもそもiPhoneを持ってる人間が周りにいません。
ただうまい棒マニアとしてはチェックしなきゃなんです。
育成ゲームというので、想像上ではいかにうまい棒をうまく焼き上げ、それこそ「究極のうまい棒」を作り出すような、
そういったゲームだとばかり思っていましたが、どうやら違うようです。
育成ゲームと言えば、私もかつてゲーム化された一人です。
それも龍が如くの桐生一馬のような主役のポジションでした。
やっていた人間はたぶん数人であろう代物です。
プレイヤーは売れない芸人である私を売りだそうと試行錯誤をするマネージャーとなります。
種をまけば花が開くと思っていたら大間違い、開いた花はちょっとしたことで
すぐにしぼみ、逃亡を図り、予定していたライブをしくじり、
ヤル気を出させるのにあれやこれやと話しかけてみても、
結局徒労に終わったりするようなゲームです。
気に入らない仕事を命じるとスネて、トイレや駅に行ってしまいます。
連れ戻す度に、「やる気メーター」がゼロになってしまうのです。
いかんせん、主役が私ですのでルックス的に何の可愛げもありません。
例えばこれがアイドル等のマネージャーなら、彼女たち可愛さにどんな苦労もいとわない、
と思うような人もいるでしょう。
しかし、相手はおっさんですから。
あの手この手を使い、私のモチベーションを下げることなく無事売れたら結末となりますが、
私自身、その結末をしりません。
なぜならゲームを始めて5分後に「こいつ腹立つ・・・」と自分自身に怒りを覚え辞めてしまいました。
ですのでグッドエンディングの花畑とバッドエンディングの血まみれ包丁は撮影しただけの記憶しかありません。
うまい棒ならきちんと育て上げる自信があります、まあ自分よりは。


カテゴリ:企画会議