御湯戦争

投稿日:2012/04/16
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多くのコンビニのレジカウンターの横には、ちょい買い用のチロルやウインナーが置かれています。
レジを待ってる人や財布を探してる人に対しての「ついでに買え」のメッセージです。
そのメッセージから目をそらせると、もっと端っこにはポットがあります。
これはカップ麺を買った客がセルフでお湯を注ぐ為のモノです。
昔は、カップ麺を駄菓子屋などで買ったら、店のオバサンにお願いしてお湯を貰っていました。
たいていのオバサンは面倒くさいと考えていたので、沸騰前の生温いお湯を注がれていました。
低温のせいで、「いつまでもほぐれない金ちゃんヌードル」や「バキバキのUFO」を多くの子供は涙ながらに食したのです。
子供チームも負けっぱなしのママではいられません。
ベビースターの袋にお湯を注ぐように要求しだしました。
オバサンは袋の口を綺麗に開け、手にかからない様にお湯を注がされる毎日でした。
その上、30円のベビースター一個に対して、割り箸&労力のサービスを強要され続けます。
このベビースター戦争の打開策として、セルフ形式が導入されたと記憶にあります。
それが現在にも受け継がれているのです。
コンビニカウンターのポットにも歴史有りなんですね。
先日、近所のコンビニのポットの横に忘れ物がありました。
カサカサした茶色の長方形の厚紙で段ボールみたいでした。
匂いを嗅いでみましたらアゲでした。
「アゲ抜きどん兵衛」を涙ながらに食べた人物は、
二度とアゲを忘れる事はないでしょう。


カテゴリ:グルメ