親父歩記
投稿日:2012/05/17オヤジが熱いらしいです。
携帯電話やスマートフォン向けの電子書籍で
オヤジを主人公としたコミックが人気らしいです。
それを「オヤジズム」と言い、その記事の最後には
「日本のモバイルコンテンツが生み出した“オヤジ”の文化が、
日本中、ひいては世界中を席巻することを、大いに期待したい」
と書いてありました。
オヤジとの恋愛、普段見せないでいるオヤジのギャップに胸キュン。
そういった感じらしいですが、オヤジな私としては気持ち悪い限りです。
オヤジが持つ「包容力」が癒しとなり、女性のハートをつかむのだそうです。
たぶんですが、ここに出てくるオヤジはかっこいい「形」になっているのでしょうが、
普通にそこらにいるオヤジはかっこいい「形」には当てはまらないように思います。
どんなに包容力があろうが、普通のオヤジに胸キュンはそう簡単に起きません。
まず、主人公になるくらいですから、顔はもちろん、体型もスマートでしょう。
そこから差が出てきます。 大抵、30才を越えると腹まわりが20代の頃と
みるみる変わっていきます。
こないだ、昔のボクシング映像を見た時にも感じましたが、
ボクシングやっている時と引退後オヤジになった時と人が違うように、
高橋選手が今や「高橋名人」になっているくらいでした。 オヤジマジックです。
しかし、それを含めてのオヤジであることを忘れないでいただきたいです。
そして「できるオヤジ」という面においては、そりゃできますよ、と言いたいです。
オヤジになるまで仕事している訳ですから、できなきゃ話になりません。
佐藤浩一ができると「カッコイイ」ですが、蛭子能収ができても「そうね」で済むと思われます。
そんなかっこいいだけのオヤジをクローズアップして、世界に羽ばたいたところで、
大多数を占める普通のオヤジ達は「何がオヤジズムだ!」と赤ちょうちんで赤い顔をしながら、
同じくオヤジと共に酒を飲んでクダを巻くことと思われます。
本当の意味でのオヤジの愛らしさが分かる頃には、オヤジブームは去っていくことでしょう。