理想父像
投稿日:2012/06/24先日の父の日にちなんでか、ショッピングセンターに『小学生の描いたお父さんの絵』が飾られてました。
色んなお父さん達が、ズラッと天井から吊り下げられています。
各小学校ごとにグループ分けされていて、子供と親らがワイワイと見ていました。
賑わいに釣られて、私も一人で見てみました。
そして「コイツは上手い」「パクっとる」「センス無し」等と心の中で採点をしていました。
しかし、そんなランキング行為を吹っ飛ばす作品に出会ったのです。
それは『お爺さんっぽいお父さん』でしょうか。
確かに、明らかに年配すぎる「白髪で白髭のお父さん像」はありました。ループタイにステッキまで供えていました。が残念ながら違います。
『女装中のお父さん』でしょうか。
確かに、巻き毛でネックレスまでしている「プライベートすぎるお父さん像」は高得点を叩き出しました。化粧もバッチリでこのまま同伴出勤も可能な感じでした。がコレも違います。
そんな強者どもを蹴散らした私の中の第一位は、○○小学校2年の男の子A君の作品でした。
その子のお父さんは、頬に傷、髪型はパンチパーマにそりこみ、下着っぽい白のランニングシャツから見切れた肩には桜吹雪の入れ墨、そして右手に出刃包丁、何故か左手の注射器から液体をピュッと発射している『ヤンチャなお父さん像』でした。
このお父さんが実在するのか空想かは解りません。
A君が絵が上手いのか、下手なのか、印象派なのか、写実主義なのかも、さっぱり解りません。
私に出来る事は、来年も再来年もこの催しに参加して「A君のお父さん像」がどのように成長していくのかを見守る事だけだと思います。
今、この文章を読んでる方は「嘘だ」と思われるんでしょうが、これは全て真実です。
絵を写真にも撮りましたしA君の名前もメモしました、が当然ながら諸事情により公開は出来ません。
ご了承下さい。