相席旅情

投稿日:2012/06/04
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こないだ久しぶりにラーメンを食べに行きました。
そこにはかれこれ2・3年前くらいに行った以来の来店です。
11時開店に合わせて10時50分くらいに到着するとすでに並んでいました。
中は満席で、食べ終えて出てくる人もいました。
一体彼らは何時に来て、これは何飯になるのでしょうか。
その店は相席になるのが当たり前なので、私もサッと知らないおじさん一人客ゾーンに座らされました。
メニューはラーメンしかなく、普通か大盛かを言って待つだけのシステムです。
ラーメンを待つ間、ラーメン屋らしい週刊の雑誌やマンガなどがアチコチに置かれているので、それらを見てやり過ごします。
同テーブル内で一斉に読書の時間となります。
たまにおじやんが読み終わった新聞を別のおじやんが『あっそれ、スイマセン』と回し読みの方式がとられたりします。
そうこうしていると一人のおじやんの前にラーメンが運ばれます。
そうすると『ズルッズルズルッ』というBGMが流れての読書です。
口の中には唾が溢れだします。
一番最悪なのは、自分以外の人全員が食べている環境です。
ラーメンをなるべく見ないよう、マンガに夢中になるしかありません。
相席なので4人掛けテーブルで自分以外はグループとなる場合もあります。
そんな時に自分だけラーメンが運ばれてくると、時々ラーメンに鋭い視線が投げかけられる時があります。
晒されている感があります。
グループは必ずしも読書をするとは限りません。
談笑でラーメンを待つこともあるからです。
その間にチラチラとラーメンをチェックするのです。
相席にはドラマがあります。 唾液の数だけのドラマが。


カテゴリ:グルメ