荒行憂鬱
投稿日:2012/08/26右耳が痛くて、夜寝られなくなりました。
綿棒を突っ込むとジットリと湿っていて、ジンジンと熱を持っています。
右耳を下にして寝ると枕に当たって痛いのですが、上にすると湿り気が奥に溜まって脳がやられる感覚がします。
布団でゴロゴロしたまま、結局朝になりました。
右耳の痛みは全然引いてません。
生まれて初めて耳鼻咽喉科へ行く事にしました。
待合室には、私以外はオール子供とお母さんしかおらず保育園みたいです。
テレビチャンネルを変え続ける男の子、ぬいぐるみを独り占めしている女の子、
診察室からは泣き叫ぶ声がしています。
その声に引っ張られてぐずり出す兄弟を見ていると、私まで悲しい気持ちになってきました。
名前を呼ばれて診察室に入ると、歯医者以上手術室未満の器材がならんでいます。
耳穴に銀のジョウゴをセットされて覗き込まれます。傷が出来ていて、それが化膿しているんだそうです。
長い針金の先端に薬をつけて、奥底を突っつかれます。
耳カキでは届かない、言わば産まれたまんまの肌に初めて異物を塗り付けられてしまいました。
「痛っ」と叫ぶと
「動かないでねー」と、でかい注射器の先が尖ってない器具を持った看護師が諭します。
その器具を水鉄砲の要領で使って、耳の中を洗われました。
ぬるま湯でした。
「耳掃除は左右とも禁止」と通告された後、目薬風の耳薬を投薬されました。
ベッドで横になり、耳穴にポトポトと液を注がれて10分放置されます。
耳に水が溜まっているので身動きは不可能です。
インドの修行僧な気分になります。
「忘れずに朝晩自分でして下さい」と言われました。今晩から日に2回の荒行が始まるのです。
憂鬱です。