心霊現象
投稿日:2012/09/15金縛りにあったことが皆さんはあるでしょうか。
寝ていて身体が動かなくなる、あれです。
霊的現象かと思いきや、そうではないらしいです。
金縛りの状態はそもそも「意識は起きていて身体は寝ている」といった状態が、
身体が動かない、身体を抑えつけられている、更には息も苦しい、
と嫌なことのオンパレードで、そんなことは霊のしわざに違いないと
思ってしまうカラクリがあるようです。
霊にしてみればとんだとばっちりでしょうね。
私は霊的現象を感じたことは全くありません。
しかし、一度だけ怖い思いをしたことがあります。
それはとある観光地の古い旅館でした。
外国の方が好んで泊まりそうな、日本要素たっぷりの片泊まりの宿でした。
「面白そうな宿やな」という興味でそこに泊まることにしました。
夜になり寝ていると、どうも寝苦しいのです。
金縛りこそあっていないけれど、どうにも気持ち悪い空気を感じていました。
「何か嫌やな」そう思って目を閉じても、無性に気になる部分があります。
それは天井の一角で、そこからなぜか人がこっちを見ている感覚に襲われるのです。
頭の中で色々なことがよぎります。
「古い旅館」「陰湿な空気」「おばけ?」
私は電気を付け、横になりながらその天井の一角を睨みつけることにしました。
「おうおう! おばけでも何でも出るなら出やがれ! ボコボコにしたるわ!」
そう心で罵声を浴びせながら、一睡もせず夜が明けました。
結局、何もなかったけれど私としては気味の悪い体験をした場所でした。
そして帰ってきて自分の部屋で寝ていると金縛りにあいました。
「うわっ!身体が動かん!えらいこっちゃ金縛りや!」
そう思ってもがけども、一向に解放される気配がありません。
「もしかして、あの宿のアイツ、ついてきたんか・・・?」と嫌な想像までしました。
結局いつの間にか金縛りは解け、思考を無にして眠りにつきました。
今思えばあの時の金縛りは「意識は起きていて身体が寝ている」という状態だったのでしょう。
金縛りは主に疲れている時になりやすいそうです。
私の時も不眠での旅行帰りで疲れはだいぶたまっていた状況でしたから。
それに私がおばけならこんな男についていきたくありません。
おばけとしても選ぶ権利があるのです。