鼻垂楽団

投稿日:2013/01/20
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年末に大掃除をしていたら、10年以上前のノートパソコンが出てきました。
コンパクトですが厚みはカステラ程もあり、
軽く5kgはあります。
昔の私のHP「ミス犬面選手権」内で公開していたゲームの、バグチェックをする為に借りた品でした。
引越しや何やで返すのを忘れていたのです。
まさか四十歳前にもなって、ジャイアン(剛田武)みたいな振る舞いをしていたとは不覚でした。
返す前に電源を入れてみました。
「キーカシャキーカシャ」と音を立てて、パイロットランプが激しく点滅します。
やがて「ウイウイウイーン」と音がしてエラーと表示されました。
再起動すると、又「キーカシャキーカシャ」と点滅をします。
思い起こせば何年間も段ボールに詰め込まれ、押し入れに放り込まれていたのです。
人間だったら、二度と遊んでくれないでしょう。
機械ですので壊れてる可能性も大です。
そんな心配をよそに、パソコンは無事に立ち上がりました。
ゲームプログラムを解凍すると「犬面ロック」が始まりました。
「犬面ロック」とは、プレイヤーがロックバンドを結成し、路上ライブで経験値を貯め、レコードを発売して成長していく、
いわゆる育成ゲームです。
レコードが沢山売れるとライブ会場のキャパが大きくなり、
ますます経験値が稼げます。
最初に主人公の名前とバンド名を設定して、
ゲームスタートとなります。
油断ならないのは、このゲームはエンディングが100パターン以上ある点です。
例えば、最初に芸能事務所と契約する際に、
胡散臭い担当に署名を要求されるのですが、
名前を間違えたり、署名しなかったりすると大変です。
事務所のトイレに連れ込まれて、「バスッバスッ」と殴られます。
その後「ダキューン」と銃で撃たれてエンドロールが流れゲームオーバーです。
私は入力ミスを防ぐ為に「u」と名乗ってました。
「u」はバンド名「はなたれ」というまぁまぁの売れっ子バンドを率いていたみたいです。


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