喀痰検査

投稿日:2013/11/28
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先日ゆるキャラサミットが開かれていましたが、
全国には2500体以上のゆるキャラが棲息しているんだそうです。
かく言う私も、月曜日からゆるキャラを気取っています。
名前はカクタン君と言います。
サミットと時を同じくして、初の肺ガン検診を受けたのですが、
レントゲン検査とは別オプション『喀痰』の検査がありました。
喀痰は、毎朝、起きがけに痰を取り集めて提出するオプションでした。
説明を読むと、『毎朝一番最初の痰を容器に保管し続け、
それらを提出・分析してより詳しい肺ガンの可能性を云々』と書いてありました。
昔、筒井康隆の小説で痰壺を飲み干す男の話を読み、
その描写のあまりの気持ち悪さに、ハクション大魔王すら嫌いになった私です。
「100%無理」となったのですが、よくよく考えてみると、
飲むのではなく、吐くだけですし、
元々は自分のノド辺りに滞在していた痰を、そこまで毛嫌いするのもどうかと思いたち、
どうせ大嫌いな注射を打たれるのであればと、
「毒を喰らわば皿まで」の心境で申し込んだのでした。
当日、係の人が手渡してきたのは、
壺では無く、液体が入って赤い蓋がしてある、直径2cm長さ10cm位の透明なプラスチックの筒でした。
「喀痰ですね。必ず朝一番の痰を入れて下さい。痰が多過ぎて、このラインを超えると測定不能になるのでご注意下さい」
「この液体は何ですか?」
「アルコールです。痰を保護します」
「毎朝、普通に出せるもんなんです?」
「五日間で三回の痰を貯めます。頑張って痰を出して下さい」
こんなにも淡々と『痰』を連発する女性は初めてです。

初日
夢うつつで寝ながら咳をした際に痰発生。無事保護。白。ゆっくりとアルコールに沈む。

二日目
起きがけに無理矢理咳を連発し痰発生。初日の痰の上に吐く作業に抵抗感。黄。ラインは余裕有。

三日目
二日目同様に咳を連発するも痰発生せず。初の失敗。不明。ケースを揺すると静かに揺れる。

チャンスは残り二日。
カクタン君の挑戦は続きます。


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