人前手話

投稿日:2013/12/14
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人前に出ることに、何の抵抗もありません。
むしろ出ていこうとするくらいです。
ただ、一応出ていくからにはそれなりの形を作らねばならん、
という気持ちはあります。
話は変わりますが、何かのフリをすることは
誰しも多少は経験があると思います。
私の場合ですと、
家賃を払わない客の所へ取り立てに行く友人に頼まれ、
チンピラのフリをしたことがあります。
ただ柄の付いたシャツを着て、
眉間にシワを寄せてガムを噛みながら、右のコブシを左の手の平に打ち付けつつ、
友人のそばにいただけでした。
ダブルのスーツを着れば、そっち方面の人に見える私ですので、
一応土台は人より出来あがっています。
果たしてそれが本物に写ったかどうかは別にして、
人が何かのフリをするときは、
少なからずとも小さな規模で行うはずです。
私で言えば、家賃を払わない客にだけチンピラと思ってもらえればいいだけですし、
もっと言えば他の人にはチンピラと思われたくはないので、
とても小さな規模となります。
そんな中、衝撃のニュースが飛び込んできました。
マンデラ元大統領の追悼式典の時、
スピーチをする人の傍らにて手話で通訳していた、
その手話がデタラメだったというものです。
真相は分かりません。
必死に手話をしたけど、
追い付けなかったのかもしれません。
またはスピーチをする人の言葉が
分からなかったのかもしれません。
しかし、もしそれが『手話をする人のフリ』だったら。
私には決してできないことだと、
ニュース映像を見ながら深く思いました。
今週のMVPは間違いなく彼です。
できうるならば、謝罪会見も手話でお願いしたいものです。


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