外向形状
投稿日:2013/03/14朝起きて、鼻が痒い時はマスクをします。
小箱に平たく入ってるのをティッシュ感覚で一つ引き抜き、
ゴムを両耳に引っ掛けつつ、蛇腹になっている本体を上下に広げて鼻と口を覆いながら装着します。
このマスクですが、いつからこんな形状になったのか覚えていません。
小学生の時、班で給食当番になるとマスクを持参する決まりでした。
白い帽子と割烹着を身に纏い、マスクで完成です。
その頃のマスクは、口だけを蓋する小さめサイズで、
口当たりも柔らかな綿っぽい材質でした。
半ズボンのポケットから丸めたマスクを取り出し、
役目が終わるとポケットに詰め込んだものです。
当番のサイクルは一週間でしたので、
月曜から金曜まではフル稼動だったと思われます。
記憶にはありませんが、木金ともなれば、黄ばみやシミが付着し、さぞや薄汚れた布になっていた事でしょう。
想像するに、当時のマスク着用は、子供が唾を給食に飛ばさない事を目的としていたのでしょう。
自分発信の汚物をストップする内向的な存在です。
しかし現在は、外気の汚物を遮断する外向的な存在に変わっているのです。
外気遮断が目的ですので、当然口だけでは無く、鼻をもカバーする必要が生まれたのです。
衛生面やフィルターの効果力を考え、使い捨ての流れとなりました。
外向的なマスクは内向的なマスクを全ての点で凌駕して、
今やマスクと言えば新種の外向的な形状のモノだけとなるまでになったのです。
おそらく見た事はありませんが、現在の給食当番のマスクは全て外向的に変貌しているでしょう。
今の子供には、内向的なマスクは「マスク風の布」「マスクコスプレ」と思われるのが関の山です。
ここで問題なのですが、私は内向的から外向的への過渡期に育ちました。
ですので、マスクの捨て時が良く解らないのです。
大人ですので、そうそう汚しませんし、
洗う事はありませんが、クシャミをして湿ったとしても、日光に当てれば良く乾きます。
パリッとしているのを捨てるのは勇気が必要で、
貯まる一方です。
ルールの統一が望まれています。