石塚口元

投稿日:2013/03/27
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グルメ番組というのは何が正解なのか実は分かりにくい部分があります。
使用するタレント、味の表現方法など、
色々あるが故に何が一番良しとなるのか見えにくいものです。
私の愛読書、東海林さだおの丸かじりシリーズでは、
東海林さだお自身がテレビのグルメ番組に対するコメントに怒りをあらわにしています。
「何がどう美味しいのか説明しろ!」という思いは非常に共感できます。
ましてや東海林さん自身がうまく伝えられるので、余計に腹が立つのでしょう。
かといって東海林さん風に誰かがテレビでコメントをしてしまっては、
それはそれで「ダメ」な感じになるのでしょう。
丸かじりシリーズの食に対する思いは活字だからこそ伝わるものです。
今、テレビ界では石塚英彦がグルメレポートに対して良しとされているのだと思われます。
何だかんだで見る率が高いですし、視聴者も「彦麻呂よりは、石ちゃんね」というのが
少なからず流れていると思われます。
しかし、私は彼のレポートうんぬんより「食べ方」が非常に気になって仕方ありません。
何故、最後の方を少し残し気味で口に運ぶのでしょう。
寿司などは「パクッ」と口に入れてから、最後口元と寿司ネタの画像を残そうとします。
牛肉もしかり、ラーメンなどもしかり。
「早よ食えや!」とつい乱暴な言葉が出てきてしまいます。
旨そうに食べる、というのは技法がいるのかもしれません。
しかし、ねっとり食べるのはイコール旨そうとは思い難いのではないでしょうか。
見ているこちら側の口内に唾が溜まるような、
そういった食べ方をするのが味の表現どうのより重要ではないかと思います。
私はいつもお腹がいっぱいでも唾が溜まる食べ方をする人を知っています。
はんつ遠藤です。
彼のラーメン番組で、彼のラーメンの食べっぷりを見ると、
どうにも唾が溜まり、家にあるインスタントラーメンに湯を入れたくなってしまいます。
もしかしたら下手にコメントせずに「旨そうに食べる」だけでグルメ番組は成り立つのかもしれません。
例えまずくても「食べる」だけを遂行できる人こそ、真のグルメレポーターなのかもしれません。
山下真司再到来の予感がしてきました。


カテゴリ:グルメ