近藤真彦

投稿日:2013/03/31
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片岡鶴太郎と言えば、マッチのものまねをする人でした。
私はそれでマッチの曲を覚える小学生時代を過ごしています。
それがいつの間にか文化人の仲間入りをしているっぽい佇まいを見せています。
そんな彼が蕎麦を食べる番組を発見しました。
「おや、鶴太郎こんな番組始めたのかい」と見てみました。
そこは宿坊で、蕎麦以外にもコース仕立てで色々料理を出す所のようです。
宿坊の主は、酔っ払ってはいないのだろうけど、
酔っ払った親父のような喋り方で、料理の説明などをしていますが、
全く何を言っているのかわかりません。
それでも番組は進行していきます。
出される料理を食べる時の鶴太郎は、
「嬉しいねぇー」しか言いません。
グルメレポートなどをしたことがなかったのでしょう。
何をどう伝えるべきか分からず、ぼんやりした喜びでごまかそうとしています。
主の説明もよく聞き取れず、鶴太郎も嬉しいとしか言わないこの番組。
料理の良さも蕎麦の旨さも全く伝わって来ません。
結局、最後に鶴太郎が自慢の筆使いで何やら書をしたためて終わるのですが、
その時にしか鶴太郎を起用した要素はありませんでした。
すっかり忘れて、こないだたまたまそのチャンネルに合わせたら、
この蕎麦番組が終わりを迎えていました。
私はこの宿坊が始まりだと思っていたので、
「やっぱりあまりに酷くてすぐ終わったのだな」と思っていましたが、
どうやら私の知らないところで計12回も放送をしていました。
最後は総集編で過去を振り返りつつ、
鶴太郎が蕎麦打ちを体験し、相変わらずの書をしたためる流れですが、
衝撃は私が見た宿坊編は第11回目の放送だったのです。
11回もやっていて、「嬉しい」しかコメントをしなかったことです。
そして11回やり「嬉しい」と言えば、丸く収まると学習した体です。
呆れてチャンネルを替えると、
それも旅番組で秋野暢子が何かを食べようとしていました。
「わぁー嬉しい!」
彼女も同じコメントをしていました。
私はテレビを静かに消しました。


カテゴリ:グルメ