がっつり系が食べたい、と欲した時に思い浮かぶのは飯ものです。
スパゲッティを大盛りで！などとは、
いくら総量が多くてもがっつりさ加減では飯ものに劣ります。
かといって、どんな飯ものがいいか？と聞かれると、
途端に悩んでしまうのはどうしてでしょうか。
外食をする時に、がっつり系を食べよう！と思い立った時、
お店選びに苦労をします。
例えばカレーをチョイスしたとします。
しかしカレーから漂うスパイス香とスプーンで食す手法が、
何かしら上品さをまとわせているように思えるのです。
がっつりじゃないような気がする。
そこで牛丼をチョイスしたとします。
「大盛りで！」と発注し、丼をかっ込む感じはがっつり気分ですが、
どちらかと言えば白飯の重量が、がっつりさを演出しているように思え、
これもがっつりとは言い難いんじゃないか、と悩むのです。
では中華を筆頭とする中華飯、天津飯、麻婆飯、炒飯の４大飯についても、
乗っかるもしくはまぶされる具の雰囲気でがっつり度が低いように感じてしまいます。
そこでピッタリくるのは「かつ丼」です。
油で揚げたカツを卵とじにする、それだけでハイカロリー。
それをご飯の上に乗せてかっ喰らうのですから、がっつりの王道ではないかと思いのです。
ただ、カツ丼を食べようと思った時に、カツ丼を出す店を把握している人は少ないのではないでしょうか。
漠然と浮かぶのは「食堂」です。
しかし食堂は年中営業している訳ではありません。
大抵日曜などは休業している所が多かったりします。
その日曜にカツ丼を欲した時の、カツ丼を食べさせてくれるお店というのが難しいようです。
そんな渇カツ丼地域の意見を反映してのことなのか、
外食産業でトンカツ戦争が勃発しているらしいです。
大手トンカツチェーン店に対抗すべく、大手牛丼チェーン店もカツに触手を伸ばそうとしているようです。
カツはまだまだ伸び代のある食べ物で、結構な数のお店も出せると踏んでいるようです。
そこで既存のカツチェーン店はカツの重量を少し増やしたりと、
後続カツ店に少しでも差をつけようと頑張っているみたいです。
人間は欲深い動物です。
渇カツ丼地域にカツ丼店が舞い降りたらきっと、他の丼も欲していくように思います。
またカツ丼にカレーうどんも付けちゃいたい、とか、
カレーと焼きそばでがっつりいきたい、とか、欲するままです。
トンカツ戦争も十分やっていただきたいのですが、
実は食堂というのはそういった人も優しく包み込む包容力を密かに備えた設備ではないだろうか。
とすると、要は１町に１つ、土日祝営業の食堂さえあれば、
枯渇地域はなくなるといった事になりはしないだろうか。
これからの外食はオシャレなカフェでも、パスタ屋でもなく食堂です。
どなたか食堂に手を出して下さい。
できれば歩いて行ける距離を希望しています。