布団丸洗

投稿日:2013/05/12
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冬の間は日差しの加減で中々ふとんを干せることが少なかったのですが、
夏が近づくにつれて強い日差しを感じ、
晴れた日には張り切ってふとんを干しています。
しかし干すだけで他には特に何もしておらず、
太陽の匂いがするだけで何か終了といった感は否めません。
そんな私にとある新聞の広告が目に飛び込んできました。
ふとんの丸洗いです。
確かに、少し前から丸洗いに対して興味を持っていました。
冬の終わりを告げるのは、
さんざんお世話になった毛布をコインランドリーで洗うことです。
初めて洗った時に、今までの毛布の色が地の色ではなく
汚れでくすんでいたことを知りました。
ショックを受けると同時に、これからはキレイな毛布にくるまれるという安心感を得ました。
それ以来、毎年毛布は洗えども、ふとんに関してはノータッチでした。
そして目に入った広告には、ふとんはこんなに汚れているのだと言うのを
まざまざと知らされるものでした。
・皮膚の脂肪分
・汗の塩分
・フケやアカ
・ダニ
・花粉
・ペットの毛
・ダニのふん
・ダニの死骸
・尿
・細菌類
ここに並べただけでも、気持ち悪さを感じてしまいます。
特に3つも項目として並べられているダニに関しては、
彼らはふとんで生まれ死に、一生を過ごしているのだと思うと、
早く何とかしたい気持ちになりました。
3年でこのような事になると書いてあるので、
私のふとんなどは、もう大変なことになっていると想像できます。
ダニが生まれ、ふんをして、死に、又生まれ、ふんをして、死に、
環境(私のふとん)に適応する為に進化をし続け、生まれ、ふんをして、死に、更に進化して生まれ、ふん、死、生、ふん、死、又生まれ、又々生まれ、を未来永劫に繰り返すのです。

話は変わり、最近の世の中はどうもキレイになりすぎているように思いませんでしょうか。
至る所で殺菌をせよと言われ、子供たちは砂場で遊ぶのをためらい、
入り口のアルコールで殺菌を促され、
社会全体で雑菌の繁殖を防ごうとしています。
昔は大抵汚く、雑菌という言葉すら知りませんでした。
過保護な今の世の中は、すこぶる抵抗に弱いように思います。
そんな世の中で、孤独に汚れ続けるふとんは果たして何者なんでしょうか。
ふとんだけが、抵抗力を日々高めているように思えて仕方ありません。
色々な意味で私たち人類を守ってくれるのは、ふとんなのかもしれません。


カテゴリ:企画会議