太鼓募集

投稿日:2013/05/04
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バンドをやっている人は基本的に痩せていなくてはならないという
誰が作ったのか暗黙のルールがあります。
確かに世にいるロックバンドのほとんどの人がスリムな容姿です。
イメージ、というのもあるのでしょう。
例えばロックバンドが「痛風」になってはダメだろうという感じです。
ロックの魂と痛風は、同じステージに立ってはいけません。
そんな中、衝撃のHPを見ました。
とあるロックバンドのギターが太りすぎたためダイエットに専念すべく、
しばらく休む間のギタリストを急募していたのです。
また、募集するギタリストは太ったギターのメンバーとよく似た顔で、
身長制限があるなど、けっこう細かい設定での募集をかけています。
太った本人も「ロックバンドらしからぬ」や「ロックバンドのメンバーとしての自覚のなさ」
などを綴り、だいぶ痩せて戻ってくる意志をHP内に載せていました。
また他のメンバーも、このような事態になったことへの謝罪とともに、
太ってしまったメンバーに対して「頑張ってくれ!」といったエールを送っています。
確かに、かつてビジュアル系バンドとして売れていたLUNASEAのドラムを
テレビで見た時の衝撃は忘れられません。
ビジュアル系と言うからにはビジュアルが大事なんじゃないか、
だからこそ太ってはダメなんじゃないだろうか、という疑問も
あまり彼を映さないといった手法でうやむやにしたりしています。
度々よみもの内に登場するパーソンズのジルは、
ギターでなく一番目立つセンターに立つボーカルなのに何故?
衣裳も皮素材ではなく、できたらスウェット素材にしてあげて、
という事も歌のうまさでうやむやにしたりしています。
それらに比べ、今の自分をちゃんと見つめロックバンドとしての姿を
きちんと持とうとすることは、とても素晴らしいことだと思います。
例え太ろうがどうなろうがビジュアル面での変更に対して無傷でいられるのは、
だいぶ売れた昔のアイドルかピエール瀧くらいですから。


カテゴリ:企画会議