自転車族
投稿日:2013/05/09何人かで自転車を漕ぎまくる人達がいます。
バイパスやメイン道路を、
渋滞やノロノロ運転の車を尻目に、
スイスイスイと走り抜けていきます。
ピチッとフィットした上下の衣装にサングラス、
流線型のヘルメットを被っています。
彼らもしくは彼女らには、二つの種類がある事は確認済みです。
違いを見極めるポイントは信号機です。
一種類は「信号を無視する」人達で、
もう一種類は「信号を無視しない」人達です。
「信号を無視する」にも二つの派閥があり、
「トップスピードのまま駆け抜ける派」と
「スローな蛇行をしながら様子を伺いつつ進む派」に分類されています。
同じく「信号を無視しない」人達の中にも派閥があり、
「ガードレールに足をかけて待つ派」と
「ドリンクホルダーから液体を飲んで待つ派」に分類されています。
更にもっと細かくと言われれば、
例えば「液体を飲んで待つ派」を
「飲む液体は水やお茶等の無糖系」族と
「飲む液体はスポーツドリンク等の有糖系」族に分類されますが、
残念ながら今日は紙面スペースの関係上、論ずるのは断念せねばなりません。
さて、そんな色んな自転車好きを見かけますが、
夏になると多く見かけるのは「旗を掲げて走行する人」です。
「日本一周しています」とか「日本列島横断中」とかの方々です。
彼らの共通点としては、やろうとしている事のスゴさとは裏腹に、
走行中の姿は基本地味であるということです。
上記のピチっとした上下衣裳の自転車族はいかにも
「自転車で滑走しています」を全身から溢れださせていますが、
旗掲げ族の人たちは「Tシャツ・短パン」といったスタイルが多く、
「滑走」というより「激走」という風合いを醸し出しています。
日本を自転車で移動することの壮絶さを背中で表しているからでしょう。
どちらの自転車乗りに対しても「頑張ってね」としか言いようがありませんが、
私はそんな彼らの横を自動車で通り過ぎる時、
「ロックフェスはテレビで見るのが一番いいよね」という気持ちと同様な感情が沸いてきます。