情緒教師
投稿日:2013/08/24妹夫婦に子供が産まれました。
家計の苦しい我が家ですが、兄貴らしくお祝いをせねばなりません。
上の子達はオムツで凌いできましたが、
三回目の今回は違うパターンが良いと考えました。
妹は三兄弟の末と結婚しているのですが、
親父さんが会社経営をしており、
長男が次期社長、私と同年の次男が仙台支店長なんだそうです。
なぜか三男は大学教授ですので、一族からは浮いた存在だと私は睨んでいます。
結婚前は妹も教師をしていましたので、
有りがちな教師同士のカップルで、
さぞや子供は息が詰まるガリ勉タイプかと思いきや、
私の「おじちゃんは仮面ライダーと友達や」の台詞をずっと信じており、
「昨日はウルトラマンタロウと温泉へ行った」
「この財布はドキンちゃんからのプレゼント」
等と嘘がエスカレートせざるを得ません。
そんな訳で、お祝いを探しに本屋へ行きました。
普段、余り縁のない絵本コーナーへ向かうと、
呆れた事に、私が子供の頃に読んだ本が平気な顔で棚に並んでいます。
子供集団に混じって三冊読んでしまいました。
ふと一冊の本の背表紙が目に止まりました。
「バカむかしばなし」と言う絵本で、早速手に取って読んでみました。
バカドリルやバカサイとよく似た世界観。
幼少期にこういう世界を知るのも新手の情緒を養えるはずと、
一発で気に入ってしまい、購入して可愛いラッピングをお願いしました。
先日、手渡しに行き、妹と長男が一緒に読み出したのですが、
おじいさんがビキニ姉ちゃんに夢中になるくだりか何かで、
「だいちゃん、お菓子食べようか」と読書を切り上げて、タンスの上に隠してました。
そそくさと帰る事にしたのですが、
駐車場にあった次男から贈られたというワゴン車が、私の目には痛かったのでした。
めでたしめでたし。