癒系叔父
投稿日:2013/08/26「癒し」というのは人それぞれあると思います。
例えば何かのキャラクターだったりする人は、
そのグッズなどに囲まれたり、眺めたりして癒しのひと時を過ごします。
今、各地にどれだけおんねん?ってくらい発生している
ゆるキャラも、いわゆる癒しの何かを持っているのだと思います。
こぞって写真に収めたり、触ったりして心の栄養を補給したりするのでしょう。
もちろん、モノだけではなく行為というのもあります。
お気に入りの音楽をかけながらの読書が私の癒しの時間です、
といった自己紹介をするOLだったり、
アロマの香りに包まれてヨガをするのが最高のひと時、と言う
ナチュラルメイクに生成りのシャツといった人もいることでしょう。
私自身の癒しというのは、これといって定めるものはありませんが、
しいて言うなら「アゴのひげを抜く」ということでしょうか。
何も考えず、ただ黙々とひげを抜いていく作業は、
私にとって唯一の癒しのひと時なのかもしれません。
といったように、人が10人いれば10人分の癒しの何かがあるわけです。
先日、妹の家に行ってきました。
妹には3人の子供がおり、私はあまり顔を出さないにも関わらず
「おじちゃん!おじちゃん」とやたらと人気者だったりします。
行った時も一番上の男の子は私のそばを離れず、
出してもらったお茶も「おじちゃんはここで飲んで!」と
自分の机のそばに来るよう指示したり、
これだけ好かれればある種「叔父」という立場は合格点ではないかと思うほどです。
そんな中、みんなで談笑中にふと右手に違和感を感じました。
ふと見ると私のそばから離れない甥っ子が私の腕を触っています。
私は基本的に毛深い人なので腕毛なども立派にびっしり生えております。
その腕毛を毛だけ触れる感じでサワサワ撫でているのです。
しかし、彼は腕を見るわけではなく「僕もこれ食べる!」や、
「もっと牛乳飲む!」など毛とは全く別のことを話しています。
ケーキを食べてはサワサワ。
牛乳飲んではサワサワ。
忍者のまねをしてはサワサワ。
結局、帰るころまで何かにつけてサワサワしてきました。
彼にとって私の腕毛は「癒し」だったに違いありません。
この部分でも「叔父」としての役割は合格点をたたき出しているのだと思います。
毛深いことが役立った日でした。