異国果実
投稿日:2013/09/18流行には基本的には乗りません。
皆が持っているからといって、それを購入することも
皆が美味しいというから、それを我先に食べることもありません。
「乗りません」というよりは「乗れません」と言った方が正解なんですが、
流行に流されるほどの余裕がないのが実情です。
たまごっちが流行った時などは、
むしろ「俺の方が飯を与えられたいわ」と思った位です。
話は変わりますが、先日外でご飯を食べました。
通常ですと外でご飯を食べるとなると、
「話題の店だから」とか「ネットでよく見るから」といった
前情報に流されることなく、
確実にうまいであろうという店なりメニューなりを選ぶ傾向があります。
何故なら滅多に外食をしないので、
できれば色んな方向で満足をしたいというのが心情です。
先日行った店は、以前にも行ったことのあるバイキング形式がある店で、
低価格で腹いっぱい食べられるのでそこに決めました。
勝手知ったる感じでメニューを注文し、早速バイキングを楽しみました。
スープをすすり、サラダをほおばり、メインディッシュを口に運んでは、
ライスをがっつくといった「食事」を一通り満喫した後、デザート部門に入ります。
デザートといってもカットフルーツやゼリーなどがある位ですが、
そこにバイキングではあまり見ることのない、
また一般家庭でも買って食べる機会のないフルーツが並んでいました。
「ドラゴンフルーツ」です。
赤い皮のなかに、白い果肉。そして果肉には黒い種が点在しています。
見た目、派手ですし生まれてこの方食べたことのない果物です。
もし、これが「別料金です」と言われれば、たぶん手は出ませんでしたが、
バイキングですので果敢に挑戦をしました。
異国の香り漂う風貌に「きっと食べたことのない味なんだろうな・・」と
若干ワクワクした気持ちを抑えつつ、かぶりつきました。
一口食べ、二口食べ、最後の一口を食べても一体何の味なのか分かりません。
味がない、とも言えず、甘い、とも言えず、でも酸っぱくもない。
もうひとつ食べましたが、結局ぼんやりした味としか言いようがありませんでした。
見た目のインパクトは一体どこへいったのか。
まあ、バイキングで経験できて良かったと思い店を後にしました。
しかしドラゴンフルーツの魂はそれで終わったわけではありませんでした。
翌日、大きい方をもよおしトイレに向かいました。
すっきりした後、流そうと何気に放ったものを見ると黒い粒がびっしり入っていました。
「!?」と二度見をした後、よぅく見るとドラゴンフルーツの種でした。
見た目のインパクトの行方は、まさかのここでした。