強制執行

投稿日:2013/09/20
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必要に駆られて、ネットでソフトをダウンロードしました。
ソフト自体は、可もなく不可もなく稼動しているのですが、
ダウンロードした日以来、
ディスプレイに何かが出てきます。
『何か』は何パターンかの姿で登場します。
全部英語の文章の場合と片言の日本語の場合があり、
出て来る度に、警告されたり、PC容量の残量の危険を告げたり、点滅したり、勝手にスキャンをしたりして大騒ぎをしていました。
英語はよく解りませんが、日本語を読むと『PC容量のキケン(ドクロマーク)』『スキャンが必要です?』とありましたので、
何かマズイ事態が起こってるんだろうとは思いましたが、
何かにはどこにも『×』マークがないので、消すことも出来ず、
ただただ見守っているだけでした。
やがて何かはエスカレートしだして、幾つものパターンを複合して登場するようになり、
勝手に次々と画面を開いてはスキャンをしだす行動にでてきました。
私のPCは機能性より機動性に重きを置いている為、
幾つかの作業を同時進行すると
テンパって白いのがクルクルと回って「待って」と訴えてくるのですが、
次々開いた全ての画面から「待って」と訴えられました。
小さな力でも、何個か集まると大きな力になる募金箱みたいなもので、
何とかしなければと思うようになりました。
眺めていると勝手スキャンの後に『何$です』と表示されている事に気付きました。
この請求の態度は明らかに喧嘩を売られていると感じた私は、
ようよう重い腰をあげ調べてみました。
何かは「ポップアップ広告」と言う奴らしく、
同様の症状で苦しんでいる人が多数おり、
又その対処法も書かれていました。
対処法の指示通りに、アンインストールと言う追い出し作業を始めます。
その作業中も、勝手スキャンやら警告やらPCからの訴えやらは続きますが、
心を鬼にして強制執行を続きます。
やがて対処法の通りに追い払う作業も終盤戦になると、
『これであなたとお別れするのはほんとに残念す』と、赤いバックに黄色の太文字で片言のメッセージが呼びかけられましたが、キッパリと無視して追い出しました。
達成感とちょっとした寂しさが私を包みました。

翌朝、PCを起動させると、初見のポップアップが登場していました。


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