強奪行為
投稿日:2013/09/22トビの被害が多発しているんだそうです。
観光地などで、空から急降下して食べ物を奪う行為で、テレビで注意を呼びかけていました。
湘南海岸では通称「トビ被害」と言って看板を立てて対策をしていましたが、
ハンバーガーやクレープなんかを強奪されていました。
トビは羽を広げると1.5メートルもあり、くちばしや爪が鋭いので、
食べ物を奪われた際に、それらでケガをする人も続出しているんだそうです。
特に秋は、若いトビが巣立つ時期らしく、
強奪行為に馴れてない若いトビ達に、食べ物と間違えて腕を掴まれてしまって負傷するパターンも多く、自称「うっかりトビ被害」も多数発生するんだとか。
人間にしても、夏は恋の季節ですし、
まだ不慣れな恋人達が、ぎこちないデートに繰り出すのが秋ですから、
両者のタイミングが悪い方に重なったという事なのでしょう。
夏の喧騒とは又違った初秋の海は、三回目のデートに相応しい場所です。
そうそう、お金がかかるデートばかりもしていられませんから、
駐車場代と屋台の食べ物代程度の出費で抑えられるのは、願ったり叶ったりです。
しかし、そんな思惑を嘲笑うかの様な、トビの行動、久々に痛快な気持ちにさせてくれました。
治療費も馬鹿にならないでしょうが、頑張って欲しいものです。
そもそもトビは蛙なんかを食べて、人間を怖がる生き物なんだそうですが、
餌付けをされる間に、人間の食べ物の味を覚え、なおかつ人間への恐怖心も無くしてしまい、
人間を襲いだしたんだそうです。
自業自得です。
そういえば、小学生の頃、実家の近所の魚屋もアラを捨てるのを面倒くさがり、
橋の欄干に板を置いてトビのエサ場にしていました。
やがては、エサ場に置かなくても、外の流しで魚を捌きながら、
アラを空にポーイと投げると、サーとトビがキャッチするようになりました。
何人かの子供が、そのショーを少し離れつつ見ていたものです。
ひょっとすると、あれがエスカレートしていくと、店頭の刺身を強奪する流れだったのでしょう。
地元ではトビをトンビと呼ぶのですが、
その魚屋はやがて「トンビ屋」と呼ばれるようになり、しばらくして閉店してしまいましたので、
どこまでエスカレートしたのかの真相は謎のままです。
さて、恥ずかしながら私も、日本海沿いの観光地で、トンビにソフトクリームを奪われた過去があります。
ヘラヘラと浮かれ気分で歩いていたら、後ろから持ってかれました。
奪われただけならまだしも、コーン部分をガシッと掴んで上昇気流に乗ったトンビの足元から、
白いアイス部分がポトリと海に落ち、トンビは空のかなたへ消えてしまいました。
せめて味わってもらいたかったですね。