告白業者

投稿日:2013/09/06
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草食系男子、という言葉も昔はありませんでした。
今、若者はあまり恋愛しない傾向にあるようです。
というか、「若者」というのはどこまでの括りなのでしょうか。
私が高校生の時は、恋愛に対する話題には事欠きませんでした。
下宿先の私の部屋に友人らがやってきては、
やれ誰それが好きだ、とか、
やれ誰それに振られた、とか、
話題の中心には恋愛が必ず含まれていました。
友人の家に遊びに行った時でさえも、
その母親に「○○に彼女作ってあげてよ!」と無茶な依頼をされては、
「いや、無理でしょう」と素直に返答をしたものです。
基本的に高校男子は彼女を作りたいと欲し、
玉砕したり悶々と想い続けたりしていたように思います。
「お前誰が好きなん?」
「うーんと、○○さん」
と聞いた私が翌朝、○○に
「あのさ○○、俺のツレの△△がお前の事が好きなんやって!二人付き合ったらエエやん!」
と気を利かして告白すると、○○は
「△△君の事は友達としか思えません」と断られました。
遅れて登場した△△に
「おい!△△!お前○○にフラれたからな!」
と報告した過去も、私にとっては良い思い出です。
高校を卒業してからは友人たちが
どのような恋愛をしてきたかは全く分かりませんが、
風のうわさで誰それに彼女ができた、とか、
誰それが誰それとデートしていた、とか、
高校時代よりもずっと充実した恋愛生活を送っていたように思います。
今の若者の「若者」具合が学生というのであれば、
非常にもったいないと思います。
社会人になれば、学生の頃よりも出会いは少なくなり、
また仕事に追われると時間に余裕もなくなります。
言わば、学生の内に恋愛しておかないと、いざしようと思った時には
できにくい状況が広がっているかもしれない訳です。
合コンのセッティングが趣味の友人達も、
やがては生活に追われるようになり、
ますます出会いの機会は減るのです。
しかも今の若者の9割が結婚したいと思いながらも、
恋愛はしていないそうですが、
結婚はそう簡単にできるものではありません。
昔の私の如く、勝手に告白をしてフラれたり、くっけたりする商売が、
大はやりする予感がします。
その当時に△△がどう思ったのかは、知るよしもありませんが。


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