長寿宿命
投稿日:2014/01/30長寿番組というのは、
ある意味すごく、ある意味おかしな現象だったりします。
たくさんの人に長期に渡り支持され続けていくことは非常に素晴らしいことです。
それと同時にいつもと変わらない安心感の裏側にはいつまで経っても変わらない違和感があります。
この3月で終わるいいともは、出てくる人は変われども流れる空気や番組感はなんら変わらず、
今も30年前もきっと同じようなスタンスで見れるんでしょう。
ただ、『実写』なのでタモリが若いか老けたかの違いだけが時代経過を物語るように思います。
厄介なのはアニメです。
先日、波平の声優さんが亡くなりました。
波平の声はあの声で刷り込みされている私達にしてみたら、
違う声になってしまったら波平は波平じゃないように感じてしまいます。
でも致し方ないわけです。
アニメが厄介なのは画面はいつまで経っても老けなくとも、声優は絶対に老いるということです。
ワカメは30年経ってもパンツを見せつけて、無邪気を装いますが、
当人はきちんと時間経過をしていまうのです。
途中、声優が替わることがあります。
ドラえもんみたいに全員総替えな場合はむしろ、
『ドラえもん2』のようなテイストで見れたりしますが、
一人、二人と単独での変更は違和感が倍増してしまいます。
特に長寿アニメだとそれはもっと増幅されるわけです。
だからと言って波平の真似をした所でオリジナルには敵わず、
声も老けずに、とデジタル音声を使ってみても、
感情のこもらない『ばかもん!』は聞いていて気持ちよくありません。
ずっと長く続けるのにも、色々と苦労があるんでしょう。
話は変わりますが、老けないものもあります。
それは文章です。
30代の時も、50代の時も、20代の体で書こうと思えば書けるわけです。
当よみものも、精神年齢の低さに定評があります。
ですので、これが長寿よみものになったとしても、
いつまで経っても馬鹿なテイストで突っ走れるわけです。
筆者が齢85になったとしても、生きてる限りは。
波平の声優さんのご冥福を祈るとともに、
これからもよみものを頑張っていきたいと思います、老骨に鞭打ちます。