友人育成

投稿日:2014/01/06
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正月中の番組はどの局も特番ばかりであまり面白くありません。
とはいえ、何かしらテレビを付けてしまう辺り、
テレビしか娯楽がなかった世代の悲しい癖なのかもしれません。
そんな訳でぼんやりやる気なくテレビを見ていると、
とあるCMに目が止まりました。
「クマの親友ができるゲーム」がこの世にはあるそうです。
CMでは画面上のクマがプレイヤーに向かって、
何やら話しかけていたりします。
気になったので調べてみると、
クマと言えどもリアルな熊ではなく、
ぬいぐるみの立ち位置でクマと生活をし、
仲良くなっていくシステムです。
まずもって必要なのはクマとの生活です。
おしゃべりしたり、服を着せたり、お風呂に入れてあげたりして
クマを可愛がるそうです。
最初から面倒くさい感じですが、
親友になるべく、頑張っていくとします。
するとクマがプレイヤーに質問したりして、
プレイヤーの事を知っていき、
色々とおしゃべりをしてくれるそうです。
知れば知るほどおしゃべりが変化していくのだそうです。
というか、この時点で育てている感覚が芽生えはしないでしょうか。
しかしながらあくまで設定は「親友を作る」ということです。
クマがプレイヤーを知るほどクマは好きになるそうです。
仲良くなればなるほど、クマから嬉しいことをしてくれるんだそうです。
料理を作ってくれたり、プレゼントをくれたり、好きって言ってくれるんだそうです。
かつて、私は友人と一緒に住んでいた時があります。
厳密に言うと転がり込んできた、という感じでしょうか。
世話をしていた訳ではありませんが、
バイト先から持ってくる弁当を彼は糧としていました。
代わりに彼が怪しいアルバイトで大量に持っていた携帯を、
着信のみ専用で私にくれたりしていました。
貰い物の古着の服を与え、女子を紹介し、気分転換に魚釣りに連れ出しました。
しばらくして私の元を巣立ち、一足早く社会人になった友人が、
「社会人も何て事ないわ」と言葉をかけてくれました。
私が、恐る恐る社会人への第一歩を踏み出したのは30歳の時でした。
そんな彼は私の親友ではありますが、
私を「好きだ」と言ったことは一度もありません。


カテゴリ:同級生