過程丁寧
投稿日:2014/10/18猫も杓子もSNSです。
どっかの有名なサッカー選手が、ネットの友達が一億人を超えたとかで、お礼を言っていました。
基本的に他人に興味が無い私が言うのも何ですが、
束縛系の女性と付き合ったり、
口うるさい上司の元で働いたり、
厭味たっぷりな姑と過ごしたりする場合は、
たった一人の視線からも逃れたくなるものでしょうから、
望んだにせよ、自分の言動が多数の他人に閲覧され評価されて、
なおかつお礼が言える精神構造は、私としては全く無いものです。
少し前までは、例えば子供が産まれれば、
葉書なり電話なりで知らされて、
「めでたいめでたい」と、仲間内でオムツなりを買い与えたりの交流がありました。
今では「メールアドレス変わりました」みたいな一斉送信で、まあお手軽に済まされますから、
聞かされた方も何となくスルーせざるを得ません。
便利でお手軽になった分、確実に思い入れは少なくなりました。
自発的に覗きに行く形態ではブログがあります。
個人的に閲覧するブログは、
「どんぐりおじさん」と「ふわっとした瞬間」位ですが、
「どんぐりおじさん」は更新が月に一回あるか否かで、
「ふわっとした瞬間」は色々とアウトなので、
どちらも無くなっても、害はほぼありません。
そんなSNS音痴な私ですが、先日役に立つ使い方が出来たので報告したいと思います。
その日は気分的に外食なイメージでした。
行った事の無い店に行こうと、ネットで調べていました。
やっぱり小洒落たカフェで、小意気に過ごそうと何軒かを当たったのでした。
よさ気な店を発見し、詳しく調べようと、フェイスブックだかブログだかを見たのです。
牡蠣を手に入れた店主が、調理の様子を掲載していました。
まな板で剥いて、トマトソースで炒めてを写真で紹介していたのですが、
それを撮影しているカメラの衛生面が気になりました。
おそらくは携帯電話のカメラなんでしょう。
それを触った手で牡蠣を剥き、
それを触った手でトマトと炒め、
それを触った手でコトコト煮込んで、
それを触った手でパスタと和えてるかと思うと、
「手を洗え」と「集中せえ」がごちゃまぜになった感情が私を包みこみ、
「こんなガサツな店では、金を貰っても食べたくない」と結論が出ました。
写真撮影は、せめて材料と完成形だけにしといてください。
これはSNS社会への忠告です。