食事冒険

投稿日:2014/03/28
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めずらしいもの、食べた事のないもの。
こういったものを「食べたい」と思うか「別にいい」と思うかで、
人は分けることができます。
「食べたい」と思う人は、だいたいにおいて冒険をします。
例えば初めて入った店でオススメと書いてあれば、
とりあえず「食べてみようか」と挑戦します。
旅先では旅先の名物をたとえ失敗したな、と思う結果でも食べてみようと思います。
「別にいい」派の人は、初めての店でも、旅先の店でも、
自分の好きな食べ物、知っている食べ物を注文します。
旅先で「ここの蕎麦が美味しいんだって」という前情報があっても、
注文するのはカレーうどんです。
オムライスがオススメの店で唐揚定食を注文します。
私は「食べたい」派の人間ですので、
「別にいい」派の人を何やら勿体ないように思ってしまいます。
安心したものではなく、挑戦して新しい発見をしたらいいのに、と。
話は変わりますが、横浜でとある生き物の試食会が行われるようです。
それは深海に生きる「オオグソクムシ」です。
絶食記録で話題になったダイオウグソクムシのちっちゃい版です。
ダンゴムシが大きくなったそのフォルムのまま、
素揚げにして食すのだそうですが、
「蟹のような味で意外とおいしいですよ」とのコメントがしたためられていました。
なぜオオグソクムシを食べようと思ったのか、
また素揚げという調理方法にしたのかは分かりませんが、
生前の姿をありありと見せつけられるとどうも及び腰になってしまいます。
そんな時、「別にいい」派の人が「挑戦しないのか?」と仮に言ってきたら、
「食べたい」派の私としては何やら負けてしまったような気になるでしょう。
新しい発見は、「別にいい」「それはいい」事だったのかもしれません。
「いらねえってば」はどうでしょう。


カテゴリ:グルメ