新人研修
投稿日:2014/04/21皆さんの職場の新人さんはうまくやっていますでしょうか。
もうすぐGWが始まり、長い休みに入ると新人さん達の緊張の糸が途切れ、
一気に「会社行きたくない病」、いわゆる五月病へと向かう可能性があります。
新人の頃は毎日が勉強で、毎日が緊張の連続で、
そういったことも含めて先輩方はフォローなりしていかないと、
人材と言うのはそうそう育成されるものではないのかもしれません。
話は変わりますが昔、営業で外回りの仕事をしていた時の事です。
高校を出立ての新人の女の子の教育係になりました。
お辞儀の仕方や名刺の渡し方、返事の仕方をえらそうに教えていました。
素直で可愛らしい方でした。
しばらくして、実際の現場を見せた方が良いだろうと、
クライアントとの打ち合わせ場所のコメダ珈琲に同行させました。
紹介すると、名刺を無難に渡して上々の滑り出しです。
早速私がクライアントとやり取りを始めると、
キョロキョロしだし「私、コメダ初めてなんですよねー」と言いました。
店員さんがやってきてコーヒーを頼むと、
「好きなモノ頼んでいいんですか?」とメニューを見直し、
「バナナジュースとシロノアールっ」とキッパリと宣言しました。
狭いテーブルに資料を広げて説明する横で、
「ズビズビ」とバナナジュースを啜る音が響きます。
「シロノアールのお客様」と到着すると、テーブルは一杯になりました。
「うーん、美味しいー」と満面の笑みで味わっています。
目で制そうと見つめると、
「一口食べます?」と聞いてきました。
クライアントは「まあ、今日はアレやし、又、日を改めようか、なっ」と言いました。
完食した彼女は、行儀良く手を合わせ「ご馳走様でした」と言い、トイレに行き、
クライアントは「…君も大変やなあ」と声をかけてきました。
「ええ、まあ、何かスイマセン」とボソボソと答えました。
メイクを直して歯を磨いて戻ってきた彼女を乗せて、会社に戻りました。
風の噂では、今は役所で働いてるんだそうです。
彼女の肝っ玉なら、どこへ行っても大丈夫です。
想像でしかありませんが。