組体操考
投稿日:2014/05/22一番分からないのは、ブリッジでした。
「ピッ」という笛の音と共に全員がブリッジをする様は、
見ている側としてはどうなんでしょうか。
見せている側としては「これを見てどうなのか?」という
疑問がうずまきつつも、次の形に入らねばなりません。
そんな運動会、高学年の花形競技と言えば組体操です。
今、組体操は重大事故につながることもあるので、
止めた方が良いという意見もあるようです。
事故に関してはとりあえず置いておいて、
組体操自体の存在意義ということを考えていきたいと思います。
組体操というのは、体操を基礎にして、
一般には道具を使用せず人間の体を用いて行う集団芸術というものらしいです。
1人でする技から、3人、5人と多人数でする技など様々あります。
集団芸術ですので、いくら体操を基礎にしていても、
結局は「見せるもの」となり、また、見せるものとしたら、
結構シュールなのではないでしょうか。
果たしてこれは何を表しているのだろうか。
そういった疑問を抱きつつも次々と形を作っていきます。
その上、組体操を行なっている時は結構静けさを漂わせています。
音楽も鳴らず、先生の吹く笛の音だけが響き、
見ている保護者も「何か騒いじゃいけない気がする」という体で、
固唾を飲んで見守っています。
全員が全員、真剣なまなざしの中、よく分からない形を次々に繰り出す。
そういった意味では「どちらかと言えば、もっと楽しい組体操にすればいい」
と私なんかは思ってしまいます。
また、重大事故につながるであろうとされる、
ピラミッドなんかは上になる人も真ん中になる人も一番下になる人も、
誰ひとりとして良い思いをする項目ではありませんので、
いっそのこと全員が1人で「スフィンクス」を形づくればいいんじゃないでしょうか。
1人や2人、3人などで「イヤミ」や「ジョジョ」、
「炎」や「ダチョウ倶楽部」なんかを繰り広げていく組体操なら、
事故も起こらず素敵な運動会になりそうな気がすると、
私は提言していきたいと思います。