地下食事

投稿日:2014/05/09

GWはどのように過ごされたのでしょうか。
どこへ行こうにも「人ごみ」や「渋滞」や「行列」が待っており、
遊びたいけれど億劫になってしまう方も多かったのではないでしょうか。
かく言う私も、上記の3点が非常に苦手であり、
できることなら避けたいわけですが、
せっかくのGWでせっかくの晴れた日に、
家でくすぶっているのもどうかと街へ出ました。
色々と用事を済ませ、昼食をとることにしました。
久しぶりの外食ですので、何を食べようかワクワクしながら探すのですが、
お昼時ということもあり、どこもかしこも混んでいます。
どこかいい所がないかと商業ビルの地下の方へ進んで行きました。
昭和の雰囲気が色濃く残る地下飲食街は、
中心街より少し離れているせいか人が少なく、
ここで昼食を食べることにしました。
いくつかの店とメニューを見比べながら歩き進めると、
懐かしい店を発見しました。
そこは私が初めて「あんかけスパゲティ」というものを食べた店の系列でした。
あんかけスパゲティは字の通りあんかけのスパゲティで、
トッピングするものにより、値段が変わる食べ物です。
とりあえず名前の割に一番値段の安い「スペシャルのレギュラー」というものにしました。
出てきたスパゲティに全くスペシャル感はなく、
縦割りにされた赤いウインナと、コーンがのっているだけのものでした。
食べ進めるとコーンはあちこちに散らばり、
4本だけのせられたウインナは1本、2本と食べるほどに、
皿の上の光景が淋しくなってきました。
隣のおじさんは常連らしく席につくなり「ちゃんぽんジャンボで!」と、
謎の注文をしています。
出てきたスパゲティは野菜のたっぷりのった、ボリュームのある1品でした。
その野菜をフォーク1杯分くれませんか、と言いたい気持ちになりました。
また向かいの席に座ったおじさんは「キャベツのジャンボで!」と、
こちらもジャンボ注文で、出てきたスパゲティはキャベツがふんだんにのった1品でした。
このおっさんにもキャベツをくれやしないかと言いたい気持ちをグっと押さえ、
我がスペシャルの皿に目を向けると、
あんかけと、麺と、コーン数粒の光景しか広がっていませんでした。
ジャンボというのは麺の量で、一番多いジャンボから3段階に分かれています。
私は普通のレギュラーを注文したのですが、ジャンボと最初迷っていました。
しかし、今ではレギュラーにしておいて良かったと思いました。
ジャンボでは皿の上の光景がより一層悲壮感を見せることになるでしょう。
できれば「スペシャル」ではなく「素朴」にしておいた方が、良いのではないでしょうか。
カテゴリ:グルメ