多種多様
投稿日:2014/06/11動物たちの求愛行動は多種多様です。
虫たちもです。
例えばオスのセミは、鳴いてメスを呼び寄せます。
最初、まだ誰も地上に出ていない時に、一番乗りのセミは、
ひとり頑張って鳴きますが、待てど暮らせど孤独です。
ピーク時には「俺が俺が」のように大合唱をしますが、
こういった場合メスはちゃんと聞き分けられているんでしょうか。
話は変わりますが、先日帰宅すると家の前でハトが交尾をしていました。
たぶんですが、佳境にさしせまった様子だったので、
驚かしてはいけないとそぉっと通り過ぎようとしました。
いつもならすぐに人の気配に気づき飛び立つはずが、
やはり事が事だけにこちらを気にしつつも
ゴールを目指して自分たちの世界に入っていました。
その後、クールな感じで2羽は離れようやく飛び立っていきました。
ハトの求愛はセミよりももっと積極的で、
狙いを定めて集中的にアクションを取りますが、
動物の方が虫よりも分かりやすいのかもしれません。
セミで言えば「鳴く=求愛」となりますが、
もし鳴く事によって自分自身の身に危険が及ぶ場合、
果たして求愛行動はどうなっていくのでしょうか。
「ハワイのコオロギが鳴くのをやめた」というニュースを目にしました。
記事によると、コオロギよりも後にハワイにやってきたハエが、
コオロギの鳴き声を頼りにオスの体内へもぐりこみ、
内側からコオロギの栄養に満ちた体を食べて成長し、
1週間もするとコオロギは死に、成長したハエは飛び立っていくと書いてありました。
何と怖い現象でしょうか。
これではコオロギは鳴けません。
実際、ハワイのコオロギは進化をし今ではだんだん鳴かなくなったようです。
それでは求愛はどうなってしまったのでしょうか。
求愛せねば子孫繁栄できないわけです。
ただ、まだ100%のコオロギが鳴かなくなったわけじゃありません。
半分以上のコオロギは危険を冒しつつも鳴いており、
鳴かなくなったコオロギは鳴いているコオロギのそばに行き、
鳴き声に寄ってきたメスに沈黙したまま飛びかかるそうです。
このまま進化が進み、すべてのコオロギが鳴かなくなった時、
果たしてコオロギの求愛はどういった形になるんでしょうか。
人間は愛の言葉を語ったからと言って、身体をむしばまれることはありません。
ですので、言える時に言っておいた方がいいのかもしれませんよ。
そう、あなたが思ったから、6月11日は求愛記念日。