黒子騒動(2)
投稿日:2014/06/13昨日の続きです。
昨日の段階で出てきたほくろは臭いことが判明しました。
私はこの匂いを脳内の思い出を元に解析しました。
すると、この匂いはへそのゴマと同じ匂いを発しているのです。
ということは、垢ということになります。
そうなると出てきた黒いものはほくろではなく「垢」ということになり、
なぜこんな所に垢が溜まっているのか、
毎日せっせと洗っているのにどういうことなのか、
人体の不思議を思いながら私はニセほくろを全部取り除くことにしました。
更にギュッとつまみあげると、ニセほくろはみるみる皮の下から排出され、
とうとう皮膚から離れていきました。
ニセほくろをよく見ると、何やら毛のようなものがうじゃうじゃ絡んでいます。
その毛にまた絡みつくように垢のようなものが付いています。
ここでひとつの推測が出てきました。
私のアゴヒゲはよく、毛穴の中から出て来れず、
皮膚の下でグルグルと巻いていることがあります。
無理やり皮膚の下から引っ張り出すと、思ったより長いヒゲだったりします。
新しく生えたヒゲが出て来れず、外の世界へ飛び出す迄、
皮膚の中で成長をしていたように見えます。
それと同じ現象が脇の下で起こっていたのではないか。
ある時、新しく生まれた脇毛が毛穴から出て来れず、皮膚の下でどんどん成長していきます。
それに伴い、毛穴から排出されるべき皮脂も皮膚の下に溜まっていきます。
毛と皮脂とが蓄積された結果、水まんじゅう風垢だまりができあがったのではないか。
その後、溜まっているものはないだろうかと更に皮膚を絞り上げると、
今度は毛穴から白い皮脂のようなものがニューっとそうめんのように出てきました。
自分の脇の下から黒かったり白かったり、
よく分からないものが次々と生み出される現実に切なさを感じました。
とりあえず、もう何も出てこない事を確認し、
風呂へ行きシャンプーで脇毛を洗い上げ、
更に石鹸で何度も何度もこすりあげました。
ここで裸になった自分を見てみると、至る所に毛が生えているわけです。
ということは、毛のあるところには水まんじゅうができるかもしれないわけです。
今日から私は自分の毛をよく見つめ直す日々を迎えるのです。
毛穴と毛と私。 ニューライフの幕開けです。