詩化状況
投稿日:2014/06/05精神論で何とかすることはあまり得意ではありません。
結局成し遂げられないでいた時に、
「もっとやる気を出して・・」などと言うのはよく分かりません。
そもそもやる気は根本的にないといけない訳で、
それを出したからといってスタンダードな状態と何も変わりません。
それよりも具体的に「行動」をし、
うまくいかなかった場合、行動を見直しダメだった部分を探り、
また次に繋げていく、そういう事を言われるのは非常によく分かります。
精神論ではないにしろ、ボンヤリとした表現で言わざるを得ない、
そんな状況が今の世の中多く散らばっているんだそうで、
それを「ポエム化」と言うんだそうです。
差別化ができなくなった際、ポエム化することで価値を生み出す。
それは商品やサービスにおいて、
圧倒的な差別化ができにくくなっているからなんだそうです。
例えば、私の生まれ育った場所は山と海に囲まれたのどかな所です。
この場所を宣伝しようとした際に、
「山と海に囲まれた」と付ければ、そんな場所は他にもあります。
もしその山が「富士山」なら「富士山のお膝元」と言った、
ちょっとした差別感が出ますが、普通の山だとそうはいきません。
他に何があるというものがない場合に「ポエム化」を図るのです。
「人が自然に帰る場所」と言った、ふわっとした印象をくっつけると、
何となく良さそうな場所と勝手に想像をします。
でも「じゃあどんな場所?」となると、特に何を表しているのか分かりません。
そういったポエム化が様々な所で見られるというのです。
簡単に言えば良さそうな雰囲気の言葉を並べて、
相手が勝手に良いように想像するのを促す、ということでしょうか。
例えば女性を口説くのにもポエム化は使えるのかもしれません。
「穏やかな光に包まれた、風が薫る場所。僕にとって君はそういう場所なんだ」
これで引っ掛かるような女性であれば、むしろ何を言っても大丈夫なような気がしますが。