夏場酒肴
投稿日:2014/07/23この時期の酒の肴には、何がお好みでしょう。
「鰹」でしょうか。
タタキよりも薄めに切った刺身を、生姜醤油に片面だけ浸し、
ご飯の上に並べて、熱いお湯を注ぎます。
身の上側だけ白くなった状態で掻き込んじゃってください。
その時に、あえて山葵を効かせるのがポイントです。
しかしながら、肴と言うより、これは「〆」と言うべきでしょうか。
「茗荷」を押す声もあります。
刻んで冷や奴に乗せるも良し。
蕎麦やそうめんの付け汁に混ぜるも良し。
もちろん先程の鰹に乗せるのも効果的です。
独特の苦味が、夏の大人の喜びを感じさせてくれます。
しかしながら、これは肴と言うより、「薬味」と言うべきでしょうか。
では、何がこの時期の「肴」として相応しいのかを発表します。
それは「枝豆」です。
本日ご紹介させていただくのは、
ただ枝豆を茹でるだけの、勿体ない調理法ではありません。
1)生の枝豆を塩で揉んで汚れを落とす
2)軽く流水ですすぐ
3)フライパンに枝豆を並べて、ほんの少〜しだけ水を入れて蓋をして弱火で焼く
4)焦げ目が付いたらひっくり返して、両面にほどよく焦げ目をまとわせる
これで完成です。
もちろんフサごと焼いて、食べる時に押し出すいつもの形式で大丈夫です。
茹でると、新鮮な枝豆でも水っぽくなりますが、
これは豆が固く、香りが強く、
ビールに良し、冷酒に良し、
芋や栗にも似たホクホク感で酒の肴にピッタリです。
風呂上がりに、キンキンに冷えた瓶ビールと鰹の刺身をメインに、枝豆焼き、冷や奴茗荷添え、〆に鰹茶漬けと来たら、
世のお父さん方から、どれだけの支持を得られる事でしょう。
「のり弁当」を発泡酒で流し込みながらの妄想は、
今宵も留まる所を知りません。