成長紳士
投稿日:2014/07/26昔を知る人は、今の私を見て「丸くなった」と言ってきます。
確かに私はかつて、揉め事には自ら飛び込んでいったり、
トラブルがちょっと好きだったり、
どちらかと言えば「乱暴者」のような風味を出していたとは思います。
しかしながら40も越えてきている訳ですので、
揉め事やトラブルに自ら巻き込まれることは避けますし、
40代の乱暴者なんて、何一つ魅力的な要素はありませんから、
自然にジェントルマンを目指しつつ日々を過ごしている訳です。
多かれ少なかれ、誰にでも見受ける事の出来る成長の一つではないでしょうか。
話は変わりますが、パワハラというものがあります。
パワハラというと仕事場での上司と部下との関係に大いに絡んできます。
昔の私ならば、もしパワハラにあったら、
たぶん上司をどついていた可能性が高く、
パワハラのパワーを拳骨ではじき返していたかもしれません。
しかしながら今の私で言えば、「上司」の立場に立つ世代でしょう。
上司と言うのは部下に時には叱ることも必要になってきます。
分かってもらえればいいのですが、分かってもらえない場合など、
つい言い過ぎてしまうこともあるでしょうが、
それではどちらにせよ得することはありません。
いくらジェントルマンに徹していても「叱る」というのは難しい行為です。
もちろん、ただ怒りに身をまかせて暴言をまくしたてるような上司もいます。
そういった場合、パワハラを受けた側は
そのイライラした感情をまた別の場所へぶつけようとするようです。
家庭に持ち帰り、妻や子へぶつける。
ぶつけられた子はそのイライラを他へぶつける。
ぶつけられたまた別の者は別のところへぶつける。
怒りの連鎖と言うものも発生するようです。
全部が全部、そうとは限りませんがそういう可能性もあるということです。
怒りの出し方は注意しないといけません。
自分の感情をコントロールするのは難しいですし、
一度冷静になるのが何よりも大事です。
ですので私が考える他人に対する想いの伝え方は「筆談」がいいと思います。
手にはホワイトボード、そしてペン。
上司の私はホワイトボードに部下に対して言わねばならぬことを書きます。
書く、という行為は自分の気持ちを客観的にみることができます。
もちろん部下もホワイトボードで対応します。
ホワイトボードを見せ合いつつ、時には表情で気持ちをカバーしていきます。
言葉で言うより伝わりやすいように思います。
若い人たちのケンカも同様にするといいでしょう。
「ふざけんな、オラ!」
「てめぇ、うぜぇんだよ!」
「もういっぺん言ってみろ、オラ!」
ホワイトボードで書いては見せ、消しては書き。
多分、途中で「面倒くさい」と思っていつの間にかケンカはなくなることでしょう。
筆談は無駄な「怒り」を解消していく効果があるに違いありません。
昔の私を知っている人がこのよみものを読んだらきっと、
「お前が言うな!」って思う事でしょう。
私もそう思います。