季語稲川
投稿日:2014/08/02何を持って「成功」と見なすのかは、実は難しい問題です。
一流企業に入社したからと言って、リストラや倒産が無いとは言えません。
貯金が目標の一億円になった次の日に、使うこと無く、亡くなる方もいます。
周りが羨む美人と結婚しても、相性最悪でダーダーになる可能性もあります。
総理大臣になっても、やんややんやと言われまくりです。
手っ取り早く、金メダル獲得や国民栄誉賞や人間国宝みたいな場合は、
全員に解りやすく、「凄いでしょ」と示されれば、「凄いですね」と言いやすくはなります。
まあ興味の無い他人からは、「それがどうした」と反発されるでしょうが。
結局のところ、自分自身のフィールドで、納得できるまで闘えたなら、
それは「成功」なんではないかなと考える様になりました。
さて、そんな時に「稲川淳二」が季語になったとのニュースが飛び込んできました。
五七五の俳句の季語で、季節は夏なんだそうです。
よくよく考えてみると、稲川淳二の仕事は怪談ばかりです。
最初はレポーター等もしてたはずですが、ここ最近の20年は怪談を喋っているか、怪談を聞いてるかの二択です。
コツコツと怪談を積み重ね、遂には万人に解りやすい季語となった訳です。
ちょっと調べてみると、「啄木忌」や「人麻呂忌」や「空海忌」や「光太郎忌」等の命日はいくつか季語になってましたが、フルネームは発見出来ませんでした。
稲川淳二の快挙に、今は拍手を贈りますが、
本当に大切なのは、「稲川淳二」の季語の俳句が、後世まで残る事だと思います。
お祝いに、私もお手伝いしたいと思います。
早口で
稲川淳二
伝わらず
肝心の
オチが分からぬ
稲川淳二
幽霊の
稲川淳二株
急降下
幽霊の
姿みたりて
黒ジャケットの稲川淳二
パッと見は
稲川淳二か
ちゃうジュリー
「いながわじゅんじ」で七文字ですから、
相当ハイレベルなお題になります。
あと「新入社員」「数の子作る」「ボートレース」「ゴキブリ」「ゼリー」「鼻水」、こんな季語もありました。