移動生中
投稿日:2014/08/09夏も真っ盛り、といった感じでしょうか。
暑い日があり、台風がきたりと夏らしさを醸し出しています。
この時期に心を動かされるのは生ビールの魔力です。
テレビなどで美味しそうに飲んでいるのを見ると、
非常にうらやましい思いに駆られます。
しかしながらそう簡単には生ビールは飲めません。
まず、飲みに行かなければならないからです。
都会では一歩外に出れば飲食店はあちらこちらにあるでしょうが、
田舎では一歩外に出れば住宅か公園か田んぼくらいしかありません。
運よく飲食店が近くにあったとしても、
そこがケーキ屋であれば意味のないものになります。
そんな訳でまず目的地を決めねばなりません。
生ビールに、そうだな焼き鳥を食べたいな、と思えば、
徒歩5分の場所にある中華料理屋は例え生ビールを出していても却下されます。
あれこれ食べたい物を思い始めると、
お店自体は絞れてきても、そこへ行きつくまでの行程がどんどん厳しくなってきます。
いついつ行ったあの店、良かったけど、
ここから仮に歩いて行って、どうだろう1時間くらいだろうか。
そうなると一気に気持ちが萎えてきます。
じゃあ、ここは百歩譲って中華料理屋にするか、と思った時点で、
自分の中の生ビール度数というのは非常に少なくなっています。
「何だかなぁ」という思いになってしまいます。
田舎における生ビール事情というのは非常に厳しいものなのです。
そこで私が思うのは「生ビールの移動販売」です。
以前、私の住むところの近くをラーメンの屋台がラッパを鳴らして来ていました。
それと同様に生ビールが住んでいる場所まで売りに来てくれたら、
とても嬉しいものになると思います。
そうですね、ラーメンがラッパなら生ビールはマーチではどうでしょうか。
軽快なマーチと共に生ビール屋さんがやってきます。
マイジョッキを持っていれば、そこに注いでくれるのです。
夕方、マーチが聞こえると各家庭から風呂上がりのお父さんがワラワラやってきて、
次々にビールを買っていく光景は、夏の風物詩となるでしょう。
ただし、ビール移動販売の難点は、皆一杯しか飲めないということです。
焼きイモ屋さん、わらび餅販売は止めて生ビールではいかがでしょうか。